痛かった

ぼくはここにいて、愛も情けない期待も膨大な不安もぼくの全ては誰かに奪われて、ぼくの感情なんてここには無くなってしまった。
痛かったよ。全てが痛くてたまらなかったよ。きみの偽愛もぼくは本物と思って大切に愛でていたし全てきみのための人生だったと本気で思っていたんだよ。侮られてぼくの内臓が蝕まれて悔しくて悲しくて。ぼくはどうしたら報われるのか分からないまま、ヤケになって自分を傷つけて魔法を飲み、相手がどんな人かも分からないまま依存して生きて、また始めに戻ってしまうのだ。

汚い言葉を並べてあのひとを罵倒した。しょうもない悩みや苦悩らしきものを並べられて困惑したあの日の私の感情や、プライドに満ちたあの人の口調を思い出して胸がグッと苦しくなった。軽くて飛んでいきそうなきみの偽愛はぼくにとっては重くて重くて仕方なくて、一生まとわりつくような本気の魂だったんだよ。最後まで可哀想な自分を慣れた手順で演じて、欲しい言葉だけを私に向けて置いていったきみに憎悪の言葉を投げつけた。死ね、殺してやる。こんな言葉をここにかきおこしてしまうほど心の底からこの思いを感じているよ。大嫌い。憎いあいつを殺せる日までまた、絶対に天罰が下るように願い今日も重たい腰を上げた。

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