精一杯の憎しみと、嫌いですの意味を込めて
言葉を殺されて、声を殺されて、音楽を殺されて、そして。ぼくはきみのことが大好きだったよ。だけどきみの愛は痛くて脆かった。形だけの優しさに溺れていったぼくは、「ぼくを独りにしないで、行かないで。」そんなありふれた言葉で居場所を紡ぐようにしてきみの傍から離れなかった。だけどきみはぼくを乱雑に置いていってしまった。見せかけの言葉に簡単に騙されてしまったぼくだけれど、だけど、きみの傍がとても好きだった。それはとても心地が良くて泣けるほど幸せだった。現実から目を背ければ背けるほど幸せは