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カタストロフと美術のちから展

ちょっと前の話。前から気になっていた六本木の森美術館で開催されている「カタストロフと美術のちから展」(https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/catastrophe/)に行ってきました!(年末ころ)

この展示をざっくりいうと

この展示はカタストロフ(大惨事)を、アートがどのように捉えて、表現して、負を正に転じているのかが見られる展示です。
昨年は日本中でも災害が多くて、寄付やボランティア意外にもなにかできることがあるのかと考えさせられました。。

壊れた建物

まず始めにこちらの段ボールで作られた地震で壊れた建物。写真よりも無機質な感じががして辛い。



ブラックタイマー

こちらは「ブラックカラータイマー」という作品です。
黒塗りの電波時計に原発作業員の顔が描かれています。心臓の音と電波時計の「カチッカチッ」という音が重なる気がして、命のカウントダウンのように感じられます。


ミロスワフ・バウカ

こちらは両側の壁に石鹸が塗られていました。新生児を洗うときにも遺体にも使用されるという石鹸。私はそのような見方をしたことがなかったので驚きました。


世界の国境付近

こちらは世界の国境付近の様子を絵にしたものです。屏風のような長い絵でした。移民者を受け入れないように壁を高く設置したり付近までキャンプしたりしてある様子が描かれていました。この時は単純に受け入れないのは何でだろうと思っていましたが、後日ニュースで見たのは、アメリカでは治安の悪化を懸念していて、トランプ大統領が高い壁を設置するために費用をかけようとしているとか…!


アートに何ができるか?

個人的にこのコピーが気に入りました。アートやデザインは手段でしかないので、アート作ったりすることが目的ではなく、何を実際に行動として起こすかが大事なんじゃないかなとか、、、何ができるかを考えるより何をしていくか、行動に移していくかが大事なんだと思いました。


ぬいぐるみ作りワークショップ

これは被災地でのぬいぐるみ作りワークショップでした。願いを形にするプロジェクトでした。見ているこちらもなんだかパワーを感じます。


星が見える

これはある地点に立ってカメラを空間に向けるとこのように星の形が見えるというものです。実際に壁には青い領域が計算されて塗られていました。ARとかVRとかで表現するのではなく直接このように見せているところが斬新だなと思いました。


クレヨンでメッセージ

最後にこのようにクレヨンを渡されメッセージを書き込む空間がありました。元々はこちら真っ白な空間だったようですが、私が行った時には全然書く場所がなくて他の人の絵とかメッセージの上に書いたりしました。


おわりに

こちらで紹介した以外にもたくさん作品があり、映像作品もありで、見応えがありました。私が個人的に心に残ったのは「ブラックタイマー」でした。緊迫した現場の人の状況を伝えるという作品は恐ろしさもあり印象的でした。
こういった暗い出来事をアートやデザインで向き合うって難しいけど興味深いなと思いました。


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kokoa
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