【目指せ年間30冊読了】2021年上半期に読んでよかった本5選
今年も半分が過ぎていた。
実は、8月が過ぎた後の「寝て起きたら年末来てしまう」ような感じが苦手。
どちらかというと、慌ただしい4月からちょっと慣れた5月くらいの「まだ何でもできそうな無敵感」をずっと味わっていたいタイプです。
今回は、2021年上半期を読書記録から振り返りたいと思います。
年末年始休を使って転職活動始動→3月くらいに方向性が固まって、5月に選考開始→現在という状況で、あんまり読めなかったな・・・というのが肌感覚だったものの、数えてみると14冊読了!月に2冊強読んでる計算となった。
内訳は以下の通り。
2021年上半期読了リスト
①『ワークマン式「しない経営」』 土屋哲雄著、ダイヤモンド社(2020)
②『おもてなし幻想 デジタル時代の顧客満足と収益の関係 』マシュー・ディクソン、ニック・トーマン、リック・デリシ共著、神田昌典 日本語版監修、安藤貴子 訳、 実業之日本社(2018)
③『売上を、減らそう。 たどりついたのは業績至上主義からの解放』 中村朱美著、ライツ社(2019)
④『仕掛学 人を動かすアイデアのつくり方』松村真宏、東洋経済新報社(2016)
⑤『チーズの科学 ミルクの力、発酵・熟成の神秘』齋藤忠夫著、講談社(ブルーバックス)(2016)
⑥『マンガでわかる行動経済学』ポーポー・ポロダクション著、サイエンス・アイ新書(2014)
⑦『データで見る行動経済学 全世界大規模調査で見えてきた「ナッジの真実」』キャス・サンスティーン+ルチア・ライシュ著、大竹文雄 監修・解説、遠藤真美 訳、日経BP(2020)
⑧『バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』ジョージ・S・グレイソン著、楡井浩一 訳、文響社(2021)
⑨ 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩著、ダイヤモンド社(2020)
⑩『マンガ日本の古典17 徒然草』バロン吉元著、中央公論新社(2000)
⑪『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』ジョシュア・ウォン+ジェイソン・Y・ゴー著、中里京子 訳、河出書房新社(2020)
⑫『エレジーは流れない』 三浦しをん著、双葉社(2021)
⑬『お父さんが教える 13歳からの金融入門』デヴィット・ビアンキ著
関美和訳、日本経済新聞出版社(2016)
⑭『オー!ファーザー』 伊坂幸太郎著、 新潮社(2013)
以上
ざっとこんな感じだ。
※実は1冊、途中まで読んだものの、今いちしっくり来なくて読了断念したものもある。読み進めても小項目、章毎のメッセージが読み取れなかったからで、たぶん今の自分には合ってない本を選んでしまったんだと思うことにして、3分の1くらい読んだところで「手放す本たち」の中にそっと置いた。(強いて学びを挙げるとすれば、洋書の邦訳は良書とそうでないのとが結構分かれる笑。いつか傾向が掴めたらnoteで良書の選び方でも紹介したいと思う。)
読書録から2021年上半期を振り返ってみても、自分自身の「生き方」や「仕事に対する考え方」を見つめ直したり、補強したかったんだろうなあと思う。考えていることが言動にも出ているので(笑)
ここからは、上記のうちオススメ5冊の感想をご紹介します。
※前回2020年末に投稿した記事が想いの外好評だったのが嬉しかったです。スキくれた皆さんありがとうございます。
2021年上期オススメ本 エントリーNo.1 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』末永幸歩著、ダイヤモンド社(2020)
やはり自分自身が目指したいのは、花職人(=人から求められるものをアウトプットして成果を得る)ではなくて、アーティスト(=自分自身を表現する)だなと思った。
「アート」とは絵画や彫刻、音楽作品それ自体ではなくて、それらを形として出すまでの思考そのものなのだろうと思う。新しいものや価値観に出会った時に自分がどう感じたか、そしてなぜそう思ったのかをきちんと言語化していくことをサボってはいけない。
人間の思考はきっとどこまでも深められるはずなのに、いつの間にか「社会に適合する」ように考えが固定されてしまっているのかもしれない。
他者が「美しい」と思うものを、自分も必ずしも「美しい」と思う必要はなくて、違和感があるのならその対象は何なのかを突き詰めていくのが、本書でいう「探求の根」ということだろう。
すごく勇気づけられた。
追記:絶妙に難しいところで、アーティストで食べていくかどうかはまだ結論が出ていない。ただ、アーティストである自分を捨てずに生きていくことを選択したいということなのかもしれない。
2021年上期オススメ本 エントリーNo.2 『ワークマン式「しない経営」』 土屋哲雄著、ダイヤモンド社(2020)
2020年の年末から読み始めて、無事2021年一冊目の読了。
消費者から見て良いブランドは、組織内部もちゃんと意識改革し改善しているのが分かる。そして、部長やマネージャー層からではなく、トップから「意図ある戦略」として繰り返し発言される。そして、3ヶ月や半年ペースで効果が出るものではないという現実的な判断ができているのも共通していることだと思う。
実際のところ、ワークマンのやり方をそのまま踏襲すれば良いかというとそうではない気がする。あくまでも、既にプロダクトとブランディングで勝っている市場がないと応用はしづらいのかもしれない。
欲を言えば、エクセル経営の部分をもう少し深堀りしてほしかった。ノウハウに絡む部分だから敢えて濁した可能性大だが。
個人的には、どういう分析ができるようになると戦略を立てられるのかを知りたい。
追記:ここから、営業一辺倒ではなく、他の職種にチャレンジしたいという思いがある程度自分の中で顕在化したように思う。
2021年上期オススメ本 エントリーNo.3 『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』ジョシュア・ウォン+ジェイソン・Y・ゴー著、中里京子 訳、河出書房新社(2020)
香港を離れて10年が経つ。どうやら香港に住んでいた時からじわじわと香港の自由は浸食されていたようだったが、当時は自覚がなく、まさに「茹でガエル」状態だったに違いない。
今日本で生活をしていて、故郷が自由を実現するために何ができるかといえば、声を上げている人から情報を受け取って、できる形でサポートをする(同じように別の誰かへ情報を広げるなど)ことくらいだろうか。そして自分の生活圏でこれらの自由が本当に守られているのかを考え直したり、できる行動をないがしろにしていないか内省する必要はあるだろう。
追記:日本のメディアではあまり大々的に報道されることがない香港問題。政治に対して自分ができるのは、暴動か、交渉か。はたまた静観なのか。思考を止めてはいけない。
2021年上期オススメ本 エントリーNo.4 『チーズの科学 ミルクの力、発酵・熟成の神秘』齋藤忠夫著、講談社(ブルーバックス)(2016)
健康・栄養 「チーズを科学する」・・・という感じか。単純に、どういうチーズがあって、良い食べ合わせはこの料理、このお酒!みたいな内容ではなく、栄養素としてチーズがいかに有効な食べ物かが分かる一冊。色々な種類のチーズがあること自体を知ることができたので、これからどんどん試食してみたいという気持ちが強くなった。そして生化学について勉強したい欲が高まっているのを実感している。副題じゃないけど、牛や山羊、羊の赤ちゃんが飲むミルクとその生態の神秘について思わず深堀したくなる。
追記:ちょっと柔らかいものも。これまでの食生活にチーズという食材が加わったことで、献立を考えるのが楽しくなったのは確か。ただ、コレステロールをコントロールするため最近は気持ち控えめにしている(笑)
2021年上期オススメ本 エントリーNo.5 『バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』ジョージ・S・グレイソン著、楡井浩一 訳、文響社(2021)
YouTubeでリベラルアーツ大学を定期鑑賞するようになって、まずお金が手元に残せるようなマインドの基礎を学ぼうと思い本書を購入。
「収入の10分の1を貯蓄に充てる」「貯めたお金を働かせる(投資)」は、そのままリベ大に通じるものだった。ただ、労働の考え方はちょっと違ったかも。本書の中では、一生懸命に働くことが仕事を呼び、人脈をつくると言っていたけど、リベ大ではそれを現代なりに解釈しアレンジしてるような感じ。というのも、1人でもPC1台でネット環境があればできる仕事もあるのと、会社員として固定給があれば、それを稼ぐ力に置き換えることができるというのがバビロンとの違いかと。
お金を運用する投資と自分の時間を割く投資、どっちもバランスよく強化したいなと思う。
追記:打ち込める仕事に取り組むというのは本業・副業関わらず必要。「今日が一番若い日」。お金にまつわる知識と実践のサイクルは楽しい。
総括
量こそ読めなくても、意味のある読書ができたなと思う。
スケジュール帳を振り返らなくても、この半年に自分がかけた時間の意味が見えてくる。
個人的に、読書には①知識のインプット、②自身の意見の補強(立場の明確化)、③反対意見の俯瞰、④リラックス、⑤エンターテイメント(わくわくしたい、楽しみたい)といった目的があると考えている。
①〜③が「武器探し(狩猟モード)」で、④〜⑤は「自分の感情に素直になるためのアロマ(休息モード)」みたいなものだ。
どちらもバランスよく読むことで、自分を成長させつつ、自分の価値観を大切にできるのではないだろうか。もちろん配分はその人次第で。
下半期に読みたい本のうち何冊かは、既に自宅待機中(積読)。
できれば冊数は昨年を超えたいけれど、質も大切にしたい。
皆さんは読書に何を求めますか?
この本が自分の支えになった、というものがあれば是非コメント欄で教えてください!