マキャヴェリ君主論〜All Eyes On Me~
Hiphop界の歴史的ラッパー2pac
マキャヴェリというと何を思い浮かべるでしょうか?
私は、中学生の時に流行っていた洋楽hiphopの影響で、2Pacを思い浮かべます。
2Pacとは、『All Eyes On Me』等の歴史的ヒップホップ名盤を生み出したアメリカのラッパーです。
中でも『Me and My Girlfriend』という曲は、カッコ良すぎて、中学生から大学生まで聞いていました。
何度も落としてしまって、カセット差し込み口が曲がりくねった、KENWOODのMDプレーヤー。
このMDプレーヤーに、2Pacの曲が入ったMDを入れて、通学の間に聞いていた『Me and My Girlfriend』。
この曲を聞いて街を歩いていると、この地球で自分が主役になったかのような気持ちにさせてくれるような気持ちにさせてくれました。
この2Pacは、「マキャベリ」という名前でも曲を発表していました。
このマキャベリが、君主論でお馴染みの
ニッコロ・マキャヴェッリ
なのです。
マキャベリとの出会い
ある日、図書館にいました。
そこで、哲学コーナーの本を何気なく眺めていたところ、一冊の本の背表紙に目が入りました。
それが、
NHK100分de名著 君主論マキャベリ 武田好
でした。
私は、マキャベリの文字列を見て、真っ先に2Pacが思い浮かびました。
それと同時に、『Me and My Girlfriend』の曲が脳内再生されました。
All I Need in this life of sin~♪
という歌詞が脳内のシナプスを刺激して、シナプスからの電気信号が私の手を反射的に動かし、気がつけば本を手に取っていました。
こうして私は、マキャベリの本に出会うことになったのです。
君主論マキャベリ
マキャベリといえば、君主論という代表著作ばかりにフォーカスが当てられてきました。
それゆえ、君主論の
目的のためなら手段を選ばない
といった部分に注目され、権謀術数(=人を欺くこと)の書として扱われていたのです。
この本では、君主論だけではなく、マキャベリが外交官として働いていた当時の
マキャベリが書いた使節報告書
マキャベリが書いた手紙
マキャベリが活躍した時代の歴史的背景
等を理解しなければ、君主論の本当の意味を理解できないと書かれていました。
ある一つの事象に対して、一つの視点だけではなく、あらゆる視点から物事を捉えるメタ認知が大切だなーと改めて実感させられました。
また
どんなに困難な仕事にも結果を出すマキャベリの能力
家族を愛していたであろう人柄
人に認められたい自己承認欲求の強さ
等の人間性にも共感を得ました。
とにかくこの本は、誰でもマキャベリに興味が湧く本です。
マキャベリ個人だけではなく、マキャベリが生きたルネサンス期にも興味を沸き立てられる本です。
この本の最後には、こうしたマキャベリ個人や歴史的背景を理解する上で、おすすめの本も記してくれています。
ただ、この紹介されている本の多さに驚きます。
誰がこんなに読めるねんっ!
ってなるんで、ここだけでも見てください。(やめとけ)
最後に
マキャベリという歴史的人物
2Pacという歴史的ラッパー
「マキャベリ」という名前を通じて、このような本に出会えたことに感謝です。
好きです。
マキャベリ。
『Me and My Girlfriend』