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#3 最近読んだ本②

最近、「虐待」をテーマにしたドラマや本、映画が増えてきたのかな、と勝手に思っています。

その中でも、虐待を受けた子どもたちの生きづらさをとても現実的に描いているな、と感じた物語が、「52ヘルツのクジラたち」です。

52ヘルツのクジラとは、鳴いているのに仲間にはその声が聞こえないクジラのことです。

きっと、助けを求めている、または助けを求めたくても求められない子供達を、52ヘルツのクジラで例えているのだと思います。


どんなに酷い仕打ちを親からされても、親に認めてもらいたくて献身してしまうヤングケアラー。

誰を信じればいいのか分からなくなってしまう虐待サバイバー。

ウワサがどんどん広がってしまう田舎の様子。

虐待をしてしまう親の過去。

虐待の事実を認めたくない身内の心情。

本当に共感できることが多かったです。

生きづらさを感じている者たちが助け合いながら、時にすれ違いながら、後悔しながら、それでも前を向いて…

本当に力強さを感じた作品でした。

ぜひ読んでみてください。

ぴい。

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