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【マリオの映画】報われないからクッパの愛は尊いかもしれないって話

GWに入って、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズムービー』を見ました。最初映画になるって聞いたときはふーん、位の印象しかなかったのですが、いろいろありまして、結局 公開後2日めに見ることになりました。

結果として見たのは大正解でした。むちゃくちゃ面白かった!私は普段ドラマも映画もあまり見ないため、映像作品に対する耐性が低くてつまんない作品だとすぐに飽きちゃうんですけど(ほんとすいません)、90分間の間飽きるどころかワクワクのしどおしで本当に楽しかったです。

いわゆる映画評論家の方からするとこの映画の評価は高い方ではないそうで、「世界観やアイテム(キノコとかスターとかね)の説明がなく、知ってるだろ?と言わんばかりに展開していく」「視聴者が求めるものを詰め込んだだけ」「ストーリーが一本道」などいろいろ言われているようです。しかし個人的にはだからこそ楽しめましたし、視聴者が求めているものをいい感じに詰め込んだ「こういうのでいいんだよ」映画だと思います。


さて、私がこの映画の中で一番感銘を受けた点なんですけど、ラスボス・クッパのピーチ姫への愛です。ゲームの過去作などでも、クッパはピーチのことが好きで、だからこそピーチをさらっていっちゃうんですけど、今回の映画でもその設定は踏襲されています。クッパはピーチに恋していて、ピーチと結婚して、2人で世界を征服したい。そんなクッパは思いをピアノの弾き語り(!)にして歌ってしまいます。

※公式動画です

切ねえ。私はこの曲を映画を見に行く前から知っていたのですが(海外では日本より早く映画が公開されており、話題になっていたため)正直これを見たくて映画館に行ったと行っても過言ではない。なんかもうこの曲だけでも映画を見た価値あるんじゃない!?と思ってしまった。この動画は英語版(原語版)なので、クッパ役でアメリカの俳優であるジャック・ブラックが歌っているんですが、日本語版の三宅健太さんの歌声もめちゃくちゃ良かったです。

あークッパ、種族も(クッパはカメ族、ピーチは人間)立場も超えて、ピーチに恋しちゃったんだなあ。恋をしたからこそ、キノコ王国に攻め入っちゃったんだなあ。ピーチに求婚したいんだなあ。プロポーズ用のタキシードまで用意して、部下相手に練習までして…。

いや切ないだろ?????

自分以外のすべてを動かすはた迷惑な恋ではあるんですが、私はクッパにめちゃくちゃ同情してしまいました。もちろんピーチにも選ぶ権利はあり、そんなピーチからすればクッパなんか眼中にないということはわかっていてもです。あとこっ恥ずかしいことを言うならば、私はこんなふうに愛されてみたいなあ。

で、またピーチがとても魅力的に描かれているんです。従来のゲーム作品ではピーチはたださらわれてただ救出される感じだったんですが、今映画では「戦うヒロイン」となっています。熱血でかっこよくて、キノコ王国の住民たちを逃して自分はクッパと戦う選択をするカッコいい姫です。

そんなピーチを見ると、そりゃクッパも惚れるよね…ってなる。なんとか2人が結ばれてくれないかな…まあムリだな…それはわかってるんですけど。


あとジャック・ブラックが主演を務めた映画「スクールオブロック」が大好きなので、ジャック・ブラックが改めてゲームファンたちに評価されているのがとても嬉しいです。上記の動画はいろいろ転載されたりリアクション動画なんかも上がっていますが、「ジャック・ブラックは国宝だ」「この曲がオスカー賞とらなかったら暴動起こす」などのコメントが有って笑ってしまいました。

報われない恋だから美しく見えるのかなー。どうなんでしょうね。ちなみにクッパには子供(クッパJr。母親はピーチではない別の人)がいまして、ゲーム「スーパーマリオサンシャイン」でクッパがクッパJrに「お前の母親はピーチなんだよ」と教えていることが発覚しているらしい。それはちょっとないわ…クッパしっかりして!そういうとこよ!!

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