農業、本当は興味なかった。矛盾と葛藤
東京・四ツ谷の不動産屋でバリバリ働くことに嫌気が差したわたしが、次に憧れたのは、農業。
ばくぜんと「自給自足の暮らし」をしてみたかった。
・・・はずっだった。
実際に、農家で働いてみたら「本当は自給自足したいわけでも、農業に興味があるわけでもなかった」
そんな自分に気づいて、ちょっとショックだった話。
理想はこうだった。
和気あいあいと仲間たちと土を耕し、野菜を育て、肉を狩猟し、汗水流して作業したあとは、採れたての食材で新鮮な食事、笑顔で囲む食卓、そして風呂!
期待を胸に、まずは農家さんでバイトをさせてもらうことに。
🔽今までにお世話になった農業バイト
・小豆島(野菜農家、ヤギもいたよ)
・利尻島(昆布干し)
・北海道(白菜農家)
・千葉香取(野菜農家)
・北海道旭川(ラディッシュ農家、犬2匹いたよ)
とにかく時間の速さに追いつけない・・・。
わたし自身がのんびりマイペースな性格のためシャキシャキ先を見越して行動が出来なかった。
思い返せば子どもの頃から「早くしなさい」と急かされ続けてきたような。それでも遅いままだから多分よっぽどのことがない限り、このまま徐行運転だろう。
それに食べ物の育ち方や、生態系についてものめりこむほどの興味が湧いてこなかった。なんだか自分にガッカリ。
わたしの中のシナリオでは、このまま農業の世界にいくはずだったのに。
農業楽しい!
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もっと学びたい!
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野菜作り開始!=働く
せいぜい私がやりたいのは、気ままに自家菜園だろう。
日本の食料自給についてパートナーから聞いて、モヤッとしてしまった。
食料自給率が38%
食料自給率が高い北海道で中国人が土地を買い占めていること
野菜の価格がどんどん高騰化する未来予想
どう考えても、やっといた方が安心だよなぁ。畑。
頭の片隅には「自分で食う分は自分で育てられるようになったほうが、いい」ってのはずっとある。
でも、頭では分かってんだけどさ(便利な言葉)
今すぐに必要ってわけじゃないから、実感が湧いていない。
それよりも今、目の前のことが大事だし、スキあらば遊びたい。お出かけしたい。書道の腕磨いときたい。だもの。アリとキリギリスのキリギリスタイプなのは分かってるのよ。
いっそ、選択肢はないくらいに切羽詰まらないとやらないのかもしれない。わたしゃ愚かだと思う。
90歳のおばあちゃんが生きてるうちに野菜の育て方を学んだほうが良いとは思う。でも、後回しにしている自分がいる。まるで宿題をためこんでいる気分だ。
いつか雲を抜けパッと晴れる日がくることを信じて、これからも葛藤を続けていくだろう。