「今見えていることが全てではない」と教えてくれた、令和ならではのドラマ
「先生だって、人間なんだよ。」
まさにその言葉がピッタリの作品だった。
「 素晴らしき哉、先生! 」の全ドラマを観終えたわたしの感想を書いていく。
あらすじ
本人の目線
問題を抱えた人から見えている世界、感じたこと、起こした行動がていねいに描かれている。
超反抗的な生徒がいたとしても、もしかしたら仕事で母親が夜遅くまで帰って来ず孤独で寂しい思いをしているからかもしれない。生徒たちも家庭に何かしらの問題を抱えながら生きてる。
他の先生が残業で業務に追われていたとしても、絶対に定時で帰りたい先生がいても、もしかしたら親友が過労でうつになったことがあるのかもしれない。
「自転車!!横に広がるんじゃねぇえ」と毎日パトロールしてつっついてくる地域のおじちゃんでも、もしかしたら過去に自転車事故で奥さんが大怪我をしたことがあるのかもしれない。
目の前でおきた出来事を「ダメ」と決めつける前に想像することが大事なんだ。合言葉は「待てよ、もしかしたら、〇〇かもしれない」
どんな行動にも理由がある。
昭和と令和の代表のような考え方を対比しながら、その行動に至るまでの背景をていねいに教えてくれた。
大切なのは想像力
このドラマが教えてくれたのは、先生だけでなく私にも訴えかけてくる。
生徒の前での顔、りおちゃん先生。
先生の前での顔、笹岡先生。
家族の前での顔、りお。
全部ちがう。
InstagramやTikTok、SNSが流行っている令和の今、響く物語だと思った。
Instagramでキラキラしているように見えるあの人も、フォロワーの多いあの人も、書道で有名なあの人も、きっと何かしら葛藤を抱え、時にもがき、何より努力してきたんだろうな。
不思議なことにわたしが周りを羨むように、他のだれかはわたしを羨んでいることだってある。それなら自分自身のこと、もっとよく見てあげよう。わたしも、わたしなりに前に進んでいけばいいんだから。
誰だって人間なんだよ
素晴らしき哉、人間!
@I_am_a_human
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