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「家事は、自分たちでやらなきゃいけない」わけじゃない

7月から2ヶ月に渡り放送されたドラマ「西園寺さんは家事をしない」ついに完結しました。

あーだこーだ、チャチャを入れながら楽しませてもらいました。

最終回の印象が強烈に残ったので、わたしなりの考えを書いていきます。

テーマは「家事をしないことについて」

あらすじ

西園寺イツキは家事アプリの開発会社に務める38歳独身女性。キャリアウーマンの一方で、家事は一切しない。賃貸併用住宅でひとり暮らしを満喫しているところにやってきた、シングルファザーの楠見くんと子のルカちゃん。三人は”(偽)家族 ”と呼んで、家族同然の暮らしを始める。だんだんお互いに惹かれ合っていくが・・・

偽家族の様子がメインに描かれていく中、西園寺さんの実の家族についても触れられる。

西園寺さんの母はとつぜん家族を捨てて、「ごめんなさい」と置き手紙だけを残して家をでた。

自分の好きなように生きていきたい思いから、自由の道を求め西園寺家をあとに姿を消した。

最終回で実の母と再開した西園寺さんは、母の想いを知ることになる。

西園寺家は「母が子育て・家事をするものだ」という典型的な亭主関白の家庭だった。

でも、別に家事が嫌いだったわけでもない。好きでもないけど。
気分次第よ、私にとっての家事・育児なんて。

西園寺さんは家事をしない/最終回より

じゃあ何で家をとつぜん去ってしまったの?

私が嫌だったのは、やりたいことをやらなくなった自分。
でも母親だし家事しないとなーって。だって、私がやらないとお父さん困るし、子どもたちは悲しむし。
ただ、やりたいこと我慢して無理に笑ったりして。

そんなことをしていると不思議なことに、自分のやりたいことがどんどん無くなっていくの。分からなくなっていくの。
そのうちに子どもも成長して時間が出来たときには、何にもないのよ、やりたいこと。

西園寺さんは家事をしない/最終回より

母は、やりたいことがあっても我慢。

やりたいことが浮かんでも反射的に「ダメダメダメ!何を言ってるんだ」と心に蓋をし続ける人生。

子育てが落ち着いてきた頃、気づけばすでに50歳を過ぎていた。

その頃には、「やりたい!」と思ったとしても活力が追いつかなくなっていた。

虚しい・・・なんと空っぽに感じたことか・・・。
やるせない思いに涙が溢れて止まらなくなった。
「あぁ、まだ涙がでるくらいは悔しいと思えるんだ」
自分が泣けることにすら、安心を感じるほどだった西園寺母。

もし私が西園寺さんの母だったら・・・と想像したら、泣けてきた。胸が締め付けられるような複雑な気持ちになった。

家族のために、家事に専念する。その選択肢も一つだけど、自分のやりたいことは後回し?私には耐えられないや。

唯一後悔しているのは、家出する前に父さんや子どもたちにちゃんと言わなかったこと。「やりたいことがあるの。だから、時間をちょうだい」って言わなかったこと。

西園寺さんは家事をしない/最終回より

やりたいことをやるよりも大切なことは、本音を伝えること、なのかもしれない。

筆者談


パートナーが仕事に熱を注げば注ぐほど、わたしは勝手に自分にプレッシャーをかけていた。

「彼が仕事をがんばってるなら、私は炊事・洗濯・掃除に時間をさかなきゃいけないのかな」

家事、本当はやりたくないんだけどな。

やりたくないことだけど、好きになれるように努力しよう。無理やり自分を納得させようとしてた。

しかし、家事への向上心まるでなし!
たまの掃除もめんどくさいけどやるしかないな~
料理もお腹空いて我慢ならないからだるいけど作るか~

どうしてもイヤイヤになってしまう。
堪らずぽろっと、パートナーにつぶやいた。
「わたしは家事に労力を割いたほうがいいのかな」

すると、気が楽になる応えが返ってきた。

彼「それが、やりたいことならいいんじゃない」

ワタシ「え、やりたくないよ!家事めんどくさいし」

彼「じゃあ、やらなくていいんじゃない」

ワタシ「えー、ちらかった部屋で作業とかムリだし、ご飯も毎回買ってくるっていうのもなー」

彼「じゃあ、家事代行にお願いすればいいじゃん」



その時、わたしの中で新しい世界が開いた。


💡


それだぁあああああああああああああ!!!!!!


・家事は自分たちでやるもの
・お金出して家事をお願いするなんて怠けてる
・家事が出来ない女性は劣っている


「家事をしないことはダメなこと」と決めつけていたのはわたし自身だった。わたしは貴方じゃないし、貴方はわたしじゃない。


変なプライドのせいで自分で自分の首を締めていただけだった。
(出ました、自作自演の悲劇のヒロイン。笑)


ぷぷっ
なんか笑けてきた。


家事やりたくなかったら、ハウスキーパーさんにお願いしちゃお。
その代わり、やりたいこと全力でがんばれ。


そう自分に声をかけたら、目の奥が熱くなってきた。
だから、きっとこれがわたしの本音。
「家事は委託して、私は書道と作家にもっと集中したい」


パートナーに本心を伝えたことでこんなにも喜びが溢れてくるんだ。


声に出して伝えられた自分のことも、聞いてくれた彼のことももっと好きになった気がした。



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