堀越けいにんさん講演会【育休127日目】
元国会議員、僧侶の僧侶の堀越けいにんさんの講演会に参加しました。
テーマに「子どもの人権」「民主主義」が設定されていました。
子育て、学校教育を取り巻く課題として以下が示されます。
・都心部 子どもの遊ぶ場が奪われている
・虐待死 年間350件
・ひとり親世帯貧困率48.1%(OECD最下位)
・妊産婦死因1位 自死
・若者の死因の1位 自死(先進国唯一)
・人工妊娠中絶数126,174件(R2)
なぜ、ここまで子育てしにくい国になってしまったのか。
こうした問題提起は西野さんのお話とオーバーラップする部分がありました。
その後も、社会や義務教育の学校制度の課題や困難な点が次々と示されました。
堀越さんが構想しているのはオルタナティブスクールの設立だそうで、その根幹には「人権の尊重」「民主主義」が位置付けられます。
次年度開校予定ということで、どんな教育が行われるのか気になるところでもあります。
地方と教育
各地方で教育を行うと考えたとき、その地域がどういう実情なのか、どういう地域課題を抱えるのか、そして地域としてどのような人を育てる必要があるのか。
この辺りはそれぞれで異なってくるのではないかと思います。
学習指導要領をベースにしながらも地域に必要な教育をそこにいる人で考えていく必要があるのではないかと考えます。
というのも、地域のことを高い解像度でみられるのはそこに深く関わっている人のはずだからです。
だからこそ、教育を民主主義の考えを根幹に据えて当事者意識を涵養していくことが重要なのでしょう。
それが10年、20年と時間をかけて地域をつくっていくのだと思います。
現状は急激な人口減少の局面に入っているので、悠長なことは言っていられず、これを子どもの教育だけでなく大人の営みと併せてやっていくことが地方にとっては急務であるように思います。
その具体を考え、点を打っていかねばなりません。
子どもの権利
また、子どもの権利に関する文脈では、特に
参加する権利
についての理解が遅れているという問題提起もありました。
ここで私が気になったのは、上越で議論が進んでいると言われる学びの多様化学校の設置についてです。
設置にあたって、子どもの意見は聞かれているのか。
上越市子どもの権利に関する条例には以下のようにあります。
法、条例で示されている事項に、学校の設置に関する議論が包含されるのかはわからないのですが、当事者を含めて議論を進める態度が望ましいのではないかと考えます。
その姿勢がまちの子ども観そのものを反映していることになるからです。