青丸
生徒が授業中に演習しているワークをのぞくと、随分と自主的に学習を進めていた。
さらによく見ると、正答には赤丸が、誤答には赤ペンでの直しと青丸が記されている。
青丸はどういうことなのかを聞いてみた。
「直したところを赤で直して、青で丸をしてるんです。」
赤で直すとは模範解答を視写すること?
青で丸をするというのはどういう意味をなすのだろう?
と思い、聞いてみた。
すると、
「小学校のときに先生が青で丸をしてくれたからそれをやっています。」
続いて、別の生徒が一言、
「答えを赤で写しても、わかっていないなら意味ないし、青で丸する意味は何?自分でもう一度やってみて合ってたら青で丸なら意味わかるけど。」
「いいの、そうやってきたのだから」
生徒は自分のこれまでを否定されたように感じたようでここで会話が終わった。
嘘のような本当の話なのだが、ここからいくつも考えることが生じた。
そして、この青丸の所作は別の学年の生徒も日常的に用いている。
まずは小中の連絡会で話題にしてみようか。