広狭の下
今日は一日泣いて過ごした
自分でも何だか分からない
毎日?
犬は背中で温めてくれるけど
ワタシは冷たい
目を開けたらそこにお母さん(お父さん)
耳を澄ますと子供達の笑い声
気がつくと気がつくと
気がつくと朝日が登って
ワタシをギラッと見つめてる
また毎日は始まる
喧騒に埋もれて
子どもたちの声はワタシを優しくさせる
けど
この狭くて広い
部屋の宇宙の隅で
ぽつんと座ってとまどっているのよ
ギラッ
その毎日はどこにあるの?
届いてるような気がする
いつか?
この止まらない日々の中で
ワタシは萎びる
立ち上がったらとても眩しい(見えなかった)
ちょっとだけ楽しいと思えたの
気がつくと気がつくと
気がつくと朝日が笑って
ワタシをニヤって見つめてる
もうゆううつは終わる
気持ちが飛んでって
ただ心は軽くて多分世界を巡る
のよ
この広くて狭い
果てしある世界で
心が飛んでぶつかって跳ねている
ニヤッ
どこまで行けば重さが慣性に勝つのかな
心の振り子はもう
遠心力でちぎれていってしまいそう
街を歩いてるときでさえ
和んでた心が急に
高ぶる?
一歩一歩踏み出す度に
ワタシはトゲトゲ
真夏の重い入道雲が(積乱雲が)
明るい中暗くのしかかって
気がつくと気がつくと
気がつくと雲がこっち向いて
雲の口を尖らしてふーっ!
もう平穏が続く
波も止まって凪
なの
このどこまでも広く
狭苦しい意識は
密度の濃い塊になり消える
ふーっ!
今は幸せの中で
何も疑うことをしないで
いる
だけど内にある堅い
壁のなかでだけのこと
多分外はとうに夕暮れ
古い詞です