見出し画像

街の選曲家#2

また選曲してみる。自分で作ったコンピからいくらかを抜き出してみた。全部好きだけどこういう流れも好きという感じで...

I'm In A Brand - Rome Is Not A Town

ロシア発のネットラジオアプリを聞きながら寝ている時期があった。聞いていたのはエレクトロニカ系のジャンルでハードコアテクノ系のラジオ局、なのに何故かこの曲が流れてきた。パンクっぽいけどノイズも入ってる、しかも誰だか分からない。アプリの機能でYouTube検索してみる。そこに出てきたビデオは…。まあそれはそれとして聞いてるうちになぜか惹かれた。何度聞いてもいい。オレの琴線に触れるのだろうがやはりボーカルのKajsa Poidnakさんのパワーが大きい。そこはかとなく漂うノイスもいいし。そして聞いていてるだけでは分からないある事にも気付いた。やっぱりビデオだ。ビデオが変で面白い。意味は少し違うがアース・ウィンド・アンド・ファイアーのビデオを今見たような、思いっきりカッコいいはずなのに少し方向性が違うようなそんな楽しさがある。いや、単にLet's Grooveのビデオに少しだけ似てると思って反応しただけかも。


アンダーグラウンド‧アイドル - 松尾清憲

出会いは昔、ミュージックビデオ番組での愛しのロージーのヘビロテだった。その前にCINEMAもあるんだけど印象は愛しのロージーだった。因みにCINEMAには鈴木さえ子さん、ヤプーズと現サニー久保田とオールド・ラッキー・ボーイズの小瀧満さんもいた。愛しのロージーで強烈だったのはブリティッシュポップともいうようなポップさ、甘く正しい声のボーカル。聞くと目の前がバラ色になるような曲だった。B面のサンセット・ドリーマーも大好きだったな。そして杉真理さんとのバンドBOXが好きで好きでたまらなくなり、ビートルズテイスト+お二人って感じで素晴らしかった。オレの敬愛するサエキ師匠との交流も大いに有り、音楽を聞いていると何かがどこかで繋がっているという気持にもなる。この曲は最新アルバムの中の曲で相変わらずポップで、アレンジもカッコいい。鈴木博文さんの歌詞も楽曲もポップの中心にいるのに不思議な感じでとてもいい。ビデオもまたいい感じで世界を感じる。こういうのが幸せなんだろうなと思う。


I Burn - aUtOdiDakT & Hotcaller

ドイツ人DJのaUtOdiDakTさんとハウスのHotcallerさんの曲。Mähtrasher Records.ってレーベルに所属している二人だそうだ。ドイツって事でテクノやエレクトロが盛んっぽいイメージ。bandcampやSoundCloudにもレーベルや彼らの曲があり、多分そこらへんで出会った。この曲も力強く繊細でメリハリも効いていてとてもいい。くり返し何度も聞いてしまう。だから選曲家は選んでしまうんだ。聞きたいから。


都心特快/Metropolis Express - 静電場朔

細野晴臣さんの流れで知ったポップアーティスト。サブカルの影響で日本に来て活躍しているらしい。聞きやすくポップでテクノ歌謡でもないけれど、テクノ歌謡直撃世代にはいい感じ。アートやモデル方面での活躍もされているようで才能、可能性がある人だと思った。


Marble Madness Remix - The Hamster Alliance

アタリ社のビデオゲーム、MARBLE MADNESSの二面の音楽のリミックス。Chiptuneってワケじゃないが元の曲調もあってか全体的に不思議で攻撃的でトゲトゲしている印象もある。いや感じる人なんてそれぞれだからそうとも言えないな。ゲーム的に高次ラウンドは難しいので、初期ラウンドのこの曲はゲームの中では一番有名な曲かもしれない。そしてこのリミックスはカッコいい。Chiptuneやゲームミュージックに興味なくてもハマれる曲だろう。そして彼はとても才能のある人で彼のウェブサイトを見ればすぐに分かる。そしてそこで聞くこともできる。興味があったら掘り下げてみて。

THE HAMSTER ALLIANCE
NO GENRE IS SAFE.



いつか / どこか (Live) - Cornelius

Cornelius、フリッパーズギターを解散して現れた小山田圭吾さんの一人ユニット。Trattoria Recordsというレーベルでも有名だった。この曲は小山田圭吾さんの軽いギターと堀江博久さんの鍵盤ではなく乾いたギター、大野由美子さんの厚いアナログのシンセベース、ドラムの独特なフレーズを涼しい顔であらきゆうこさんが叩く。ビデオから目が離せない。そして最高潮は歌のサビではなくギターソロ!!興奮するし盛り上がるし燃えたぎる。淡々と進んだ後のブレークスルー的な破壊。しかしそれは調和がなくなったわけじゃなく、時間が経って太陽が移動して日陰から日向に変わった感じだ。コーネリアスというよりもツアー向けとはいえTHE CORNELIUS GROUPとして出来上がっている感じ。とにかくカッコいいので聞いてみて。


と、今回はこういうのを選曲してみました。とはいえ垂れ流してるだけかもね。それ以前に音楽を作った人々、表現している人々に感謝を思います。


愛すべき曲、選曲、前の選曲家


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?