Plastics,MELON,MAJOR FORCE,トシさん
子供のレコード屋に行くと目新しいポスターがあった。今思うとDevoっぽいような、ふざけたようなポスター。五人が並んで額におもちゃの矢?のようなものがくっついているとか、そんな記憶。YMOか何かを買いに行ってたのでテクノ系って書いてあって興味が沸いて記憶に残っている。今思うとテクノというよりニューウェイブ、まさにDevo的な、今思うとアメリカ的なDevoと違ってニューウェイブの本場ヨーロッパって感じ。いや、それに日本的な何かがある。とはいえ子供の財力では欲しいものが何でも買えるわけでもなく、いろいろ聞けたのはもう少し後になってからだけど。
Plastics
上記のポスターの話のバンド。メンバーは若くてパワフルでシニカルに感じた。目立つのはトシさんとチカさんだけど、ハジメさんのギターも大好き。そのPlasticsといえばとりあえずこれ、本当はもっともっと、もっともっと、WELCOME PLASTICSにもORIGATO PLASTICOにもたくさんいい曲はあるけど、これはトシさんのヴォーカルがかっこよくて、ハジメさんのギターも大好き。そしてPlasticsの特徴と思ってるこの、このリズムマシンの音、地道に刻み続けるシンセ伴奏、そいうのが好きだ。
MELON
MELONは自分のその頃が前後しているのでPlasticsよりも前にレコードを買った、時の経過と時期の問題で。そしてMELONはこのアルバムDeepCutも大好きだ。このアルバムは曲の感じや音の出来、そういうのも大好きだけど歌詞の特定の一部がなぜか頭の中でリフレインし続けている。それは今でも変わらない。フレーズが印象的だったのか、ズバリ歌詞がそうなのかそれは分からないけど英語なんて分からないから。でもO.D. (OPTIMISTIC DEPRESSION)のI am a superballからのくだり、NEUTRON NEVADA NEVER SAY DIEのHe goes into nihilism以下のくだり。はすごく残っている。OPTIMISTIC DEPRESSIONなんて自分もそうだしニヒリストとは言わないけどペシミストではあるし。ニコチンはいらないけどね。そしてこの曲のベースは特に好き。
WATER MELON GROUP
MELONはスネークマンショーの"死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対。"で知った。YMOのフォロワーだったから。その頃はハジメさんもユキヒロさんと色々やっててPlasticsと違いMELONもレコード会社もAlfaだったような。細野さんとユキヒロさんも参加したりしてたと思う。スネークマンショーで様々な音楽と文化を知ったり、そしてそのスネークマンショーの"ピテカントロプスの逆襲"でWATER MELONを知る。どういう繋がりかは分からないが、この曲SEXANOVAは小池珠緒さんの方が知られている気がする。でもトシさんのボーカルは最高だ。もちろん曲も。これがWATER MELON GROUPだというようなしっとり感。それが好きだ。
TYCOON TO$H & TERMINATOR TROOPS
今思うと自分のヒップホップやエレクトロの源流はMELONにあったのかも知れない。それぞれBPMレーベルとそのTINYPANX、そしてYMO界隈だと思っていたけど。でもある日大きなレコード屋ではなく街の角の一部屋程度の小さなレコード屋に行ったらあったんだ。それはMAJOR FORCE。その時はジャケ買いって感じだったがジャケットにはMAJOR FORCEのロゴだけ大きくあった。なぜかそれに惹かれたんだ。いやTINYPANXのレコードも買ったりして記憶も曖昧だけど、ジャケットに心揺さぶられたのは間違いない。聞くとやっぱりトシさんの声、MCはとてもいいしフロウも最高、曲も最高。もっともっと聞いていたい。