緋の女王
栄光と祝福と情緒
パーティーの喧騒の中で
私は愛されている
そっと思う
あなたは私を愛することに有頂天で
見当違いな気持ちを引っ張るの
もちろん私も愛してる
クラッカーの音で
記憶がはじけて
あの子の顔を思い出す
暗闇の中で手探りで探していた
嘘と真実
今はもう何も考えられず
ただ止まっていたいだけ
裏切られたとき次の世界が見えた
その扉を開けてまた歩み
たどり着いたこの場所は
ただ紙の上に描いた幻の世界
嘘と裏切りと粧飾
まとまりのない部屋の中で
私を惑わせる赤
じわり滲む
私は本当の気持ちを隠して惑わせた
滲む赤の壁が立ちはだかるの
あなたは幼い子供のまま
マッチの着火音で
目の前が変わり
あのときのあなたとの邂逅
右と左と上と下入れ代わり
気づかない春
今はただ心落ち着いてたい
もう凍ったままでいい
現れないあなたに何も届かずただ
遠い記憶と煙の中で
接点を確認して泣いた
もう決して帰れない笑顔の先
成長のない証に私を捨てるのね
私は泥まみれの中でも回りを見渡し
内面を愛し目を開くから
静寂に響く銃声で
すべてが終わり
二人の永遠は消えてゆく
求めても手放し続けた気持ちが
何も残らず
今はただ蒸発してゆきたい
もうなくなってるから
目まぐるしく変わる世界の中で私
夢の中真実のあなたを
ただただ待っているだけ
すべてが止まった瞬間の知見
永遠の二人はもう何も自由なの
私はあなたと共にいるあなたがいなくても
私もそこにいるのだから
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?