21 「ありがとう」を伝える日々の物語
子どもたちと関わる日々には、さまざまなドラマがあります。
楽しい瞬間もあれば、自分の力不足を感じるときもあります。
しかし、そんなときに私を救ってくれたのは、間違いなく子どもたちの笑顔や言葉、そして一生懸命な姿です。
たとえば、ある日、説明が不十分で、うまくいかない場面がありました。
自分のミスにがっかりし、どう改善するべきか悩んでいると、子どものひとりが「ありがとう」と声をかけてくれました。
その一言で気持ちが軽くなり、「また頑張ろう」と思えたのです。
また、別の日には、苦手な課題に真剣に取り組む姿を目にし、自然と「もっと良いサポートを見つけたい」と感じることがありました。
彼らの頑張りが、私のエネルギー源となり、日々のモチベーションにつながっています。
こうした小さな出来事の一つひとつに「ありがとう」を伝えたいという気持ちが湧いてきます。
失敗も成功も、すべてが私にとっての学びであり、成長のきっかけです。
そしてその背後には、いつも子どもたちの存在があります。
今、私は「ありがとう」をテーマにした絵本を作りたいと考えています。
この本の中で、これまでの子どもたちとの心温まるエピソードを一つひとつのページに描き、感謝の気持ちを伝えていくつもりです。
また、この絵本には、私からの「ありがとう」だけでなく、子どもたちからもらった「ありがとう」も含めたいと思っています。
ページごとに視点を切り替えて、子どもたちが私に「ありがとう」を伝えてくれたエピソードと、私が子どもたちに「ありがとう」を伝えたいエピソードを交互に描くことで、感謝が響き合う一冊にしたいのです。
実は他にもいくつか絵本のアイデアがあり、どれも子どもたちとの関わりから生まれたものです。
少しずつですが、それらを形にしていきたいと思っています。
大人が子どもに教えるだけではなく、子どもたちから受け取る無垢な笑顔や純粋な言葉に、どれほどの癒しと力をもらっているか。
そのことを、これからもずっと忘れずに、日々の中で「ありがとう」を伝え続けたいと思います。
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