グズグズ虫の整え方
フルタイム復帰して早1年。あっという間だったような。その間にムスコもずいぶんと成長しました。特に精神的成長は著しく、感情のコントロールがずいぶんとできるようになりました。自分のミスを認められるようになったり、いやなことをぐっと我慢できたり、気分転換を自分でして統制取れるようになったり。もう幼児期の荒れた日々は何だったのだろう?と思う次第。
母もこの1年学びがありました。新しい職場でコンビを組ませていただいている先生から「解決志向アプローチ(Solution Focused Approach)」を学ばせていただいています。SFAは、Steve de Shazer(スティーヴ・ド・シェイザー)、Insoo Kim Berg(インスー・キム・バーグ)を中心に開発されたカウンセリング(心理療法)の理論です。SFAでは、相手の問題を引き出すのではなく、いいところを引き出す質問技法を学びます。特徴的な質問技法を絶妙のタイミングで投げかけていくことが非常に難しいのですが、使えるようになると話が弾んで行きます。
特にムスコとの会話では、多用している今日この頃。先日家に帰ってきたムスコは、ゲームをしたいのだけれども宿題もしなければならないことで、ジレンマに陥って、グズグズし始めました。問題にスポットを当てないというのがSFAのスタンスなので、母は寝たふりしていました。彼のグズグズを取り上げてくれる人がいないので、そのうち宿題を出して始めました。
あとでこんな会話をしました。母「宿題がんばっててすごいね~」ムスコ「でもさっきちょっとグズグズしちゃったんだけどね」母「気が付かなかったけど、どうやってグズグズなくしたの?」ムスコ「ちょっと口から出してみた」母「ママもグズグズしたくなっちゃうことあるんだけど、どんな風にすると上手くいくんだろう?教えて~」ムスコ「コツはね、グズグズして来たなと気がついたらちょっと出しあと、呑み込めば、う〇ちで出ちゃうから」
彼なりにコーピングしているようです。今まで親として問題行動が目に付くと、関わりすぎて余計火に油を注いでいました。SFAを学び始めて、問題行動にあまり付き合わない、むしろ頑張っていることや自分なりに努力をしていることにスポットを当てることを意識するようになって、親として楽になってきました。母も今度グズグズした時にはちょっと出してから、呑み込んでみます。