分かりやすく伝えるコツは「かわいい」かもしれない。
図書館でお金の本を借りてきた。
『お金の基本』
税金、年金、資産運用、生命保険など。
基本的なことをサクッと理解できる。
・イラストが豊富 & かわいい
・色が楽しい(4色刷りでにぎやか)
・文字のメリハリ(ポイントを理解しやすい)
見やすくて分かりやすい。ざっと全体をパラ見して、最初から数ページを読んだ程度だけど、いい本だと分かる。
お金の話って大切だけど難しい。株や資産運用のことはよく分からないし、世の中のお金の流れがどうなっているのかも知らない。外国に行ったことのない僕には円高と円安の違いも分からん。
でも生きてる。
僕はアラフォー世代だから将来を見据えてお金の準備が必要な時期かもしれない。この本を楽しみながら読んで勉強しよっと。
「難しいことを簡単に伝えるのがクリエイティブ」と聞いたことがある。
全部同じ色の文字を読むのは楽しくない。大事なところに色線を引いているのも苦手。1ページに何本も線があると目がチカチカする。
ビジネス書や実用書には2色刷りの本が多いイメージ。色は黒ともう一色だけ。シンプルで読みやすいんだけど難しい話をかわいく伝えるには向いてない。
小説はいいんだよ。文字を追いながら物語の世界に入っていくから読みやすいサイズの黒文字だけで大丈夫。
質問:どうすれば興味を持ってもらえるか
答え:気軽に / かわいく / 楽しく
この3つがバランスよく融合されているといいのかもしれない。1番難しいのは「かわいく」だね。女性の言う「かわいい」のバリエーションの豊富さに男性の僕はいつも圧倒されてしまう。女性のかわいいが理解できるとモテるんだろうな。
かわいいは奥が深い。
どうすれば女性のかわいいを理解できるかな。
最近耳にした会話を振り返ってみよう。
☆ ☆ ☆ ☆
僕がマクドでコーヒーを飲みながら本を読んでいると、隣の席に女子高生3人組がやってきた。荷物を置いて席をキープしてからレジに向かう作戦っぽい。
「荷物パクられへんかな?」
「大丈夫やろ」
「パクられても困るもんないしな」
チラッ
一瞬僕を見た。僕は読んでいる本から目を逸らさなかったけど視線は感じた。
「じゃあ、行こか」
3人はレジに向かった。
・・・
お買い物をして席に座った3人は三角チョコパイとドリンクを買ってきた。「かんぱーい」と言いながら三角チョコパイをコツンと合わせて食べ始めた。
「ちょっと待って〜や。めっちゃこぼれるやん!」
「なんで店員さんトレーくれへんかったん?」
「うちら何も言ってへんのに。見た目が持ち帰りっぽいとか?」
ひとりの女の子が紙ナプキンを取ってきた。
「1枚は下に敷く用。1枚はクチを拭く用な」
「ありがとう」
「これ、彼氏の前では食べられへんな」
ギャハハー
☆ ☆ ☆ ☆
彼氏の前ではかわいい女の子でいたいよね。なるほど、食べ方が汚く見えるのはかわいくないのか。
ボロボロとこぼしながら食べる姿はかわいくないかも。ちょっとくらいこぼしながら食べるのはかわいく見えるかも。ごはん粒がホッペに付いているとかわいく見える。いっぱい付いているとちょっと怖いかもしれない。
食べ方にかわいいが隠れているのか。
僕はひとつ賢くなったぞ。
明日もかわいいを探しにいこう。
おしまい