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一語の宇宙(9) | 夏至 | summer solstice

今年は6月21日(金)が夏至

summer solstice 」とは「夏至」のこと。
winter solstice」と言えば「冬至」のこと。
だから、「solstice」に対応する日本語は「至」(し)。


「至」とは、太陽が赤道から北、または南にもっとも離れた時のことを意味する。

「sol」(太陽)と動詞「sistere」(静止する)を語源にしている。


私はたまに、「equinox」(春分、秋分)と「solstice」とを混同してしまうことがある。
そういう時は、「equinox」の「equi」が「等しい」を意味し、「nox」が「夜」を表すことを思い出して区別する。


語根を覚える


さきほど、「solstice」(「至」)の「sol」の部分は「太陽」を意味すると書いた。

加えてついでに書いておくと、
solar」と言えば、「太陽の」を意味し、「solar system」は「太陽系」であり、「solar eclipse」は「日食」である。一緒に覚えておくとよいだろう。

フランス語では、
太陽は「soleil」(ソレイユ)、太陽系は「système solaire」(スィステム  ソレール)。


equinox」は「春分、秋分」だが、昼と夜の長さが等しい。

equi-」「equa-」は「同じ、等しい」を意味する。

関連する単語を並べると
「equal」(~に等しい)
「equation」(等式、方程式)
「equality」(平等)
「equity」(公正、公平)
「equilibrium」(平衡、均衡)
「equator」(赤道)
などがある。

nox」は「」を意味する。
(ちょっと綴りは変わるけど)関連する単語には、
「nocturne」(ノクターン、夜想曲)
「nocturnal」(夜の、夜間の)などがあり、
「nocturnal emission」は「夢精」。
男子がいい夢を見て、夜間に漏らしちゃうこと。


むすび


「solstice」の記事なのに、「equinox」のほうが長くなってしまった。

何が言いたかったのかというと、単語を覚えるには、「語根」を知っておくと、記憶が定着しやすいし、未知の単語でも意味を類推しやすいよ、ということです。


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