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短編 | だんだん高くなるドライブ
「ドライブに行くなら、山と海、どっちがいい?」
「どっちもいいけど海に行こうか?それとも両方行っちゃう?」
「両方かぁ。行けないこともないよ。とりあえず日の出を見てから山に行こうか」
学生なんていつでも暇だから、結局私たちは、海も山も両方行くことになった。
たかがドライブだが、日ののぼるよりずっと前に起きて、海へ向かった。
車から見える景色は、歩行者が見ている景色より、ずっと美しい。というのへ、道路には基本的に視界を遮るものはないからだ。
遠くに海が見えてきた。
塩の香りを感じた。
「太平洋だ!」
「ふつう太平洋だ!」とはあまり言わないが彼女はロシア人なのだった。太平洋には、憧憬の念があった。
「海は広いな🎵大きいなぁ🎵」
おっと感傷にひたっている場合ではなかった。今度は山へ向かった。
おしまい
なんじゃこりゃ。
(356文字)
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