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詩 | 愛の孤独

人に注ぎ得る
愛情の総量には限界がある

多くの人を愛する人の愛情は
常に表面的なものに過ぎぬ

そこで人は選択を迫られる
多くの人に少しずつ
自らの愛を注ぐべきか
それとも
少ない人に多くの
自らの愛を注ぐべきかと

多くの人から愛される人は
少しだけ多くの人を愛する人

少ない人から愛される人は
深く人を愛することができる人

多くの人から愛される人と
少ない人から愛される人と
どちらを孤独と呼ぶべきか

多くの人から愛される人を
揶揄するならば
八方美人と呼ぶだろう

少ない人から愛される人を
揶揄するならば
閉鎖的な人間と呼ぶだろう

どちらが愛を深く知る人なのか
わたしにはわからない

誰にも愛を注がず
自分一人にだけ愛を注いで
それで生きていけるならば
それもよいかもしれぬ

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