🎵幸せって何だっけ?「心の奥底に潜む影」(自伝)の大意
私が生まれたのは、昭和の断末魔と言うべきバブル絶頂期の頃であった。時は1987年。しかし、今思えば、物心がついた頃にはバブルが弾けたから、私はいわゆる失われた20年、30年間を生きてきたことになる。
「幸せってこんなものさ」という、諦めという意識さえもない諦念の中を生きてきた。「何かおかしい」という違和感さえ抱かない者がほとんどであった。しかし、私はとっくに気づいてしまっていたのだ。すでに母の腹の中で「🎵幸せって何だっけ🎵」という曲を何度も聞かされていたのだから。
幼児期も青年期も、私の脳裡では「🎵幸せって何だっけ?」というメロディが常に流れていた。この曲は私の人生を根本から変えてしまった。
「幸せって何だっけ?」という思いは、まるで熱病にかかったかのように私の青年期も包み込んだ。
幸福とはなにか?、と私は不幸のどん底で考えに考え続けた。自罰的なキルケゴールの哲学に酔いながら、和辻哲郎の間柄哲学に酔ったり、ショーペルハウエルの厭世哲学に魅了されたりという悩み多き青春時代を過ごした。
しかし既存の哲学には、私の求める答えなどなかった。この鬱蒼とした気分を発散するためには、個人の心という枠を取り払い、社会という、いわばハイデガーいうダスマン(世人)に囲繞された空間の中で心理を考察せねばなるまい、という思いを募らせていくことになった。
大学に15歳で入学することを許可された私は、18歳の時に大学を卒業した。その翌年には修士論文を書いた。20歳で博士論文が受理され博士号を取得した。
私の処女作である「心の奥底に潜む影」は、博士論文を一般の読者向けに平易に書き直したものであった。再三再四「もっと易しく、もっと易しく」という出版社の声におされて、平易に書かざるを得なかったのだ。
そのため、私の理論は単純化されて、曲解されることも多かったが、私は1つの真理を愚直に説いたに過ぎない。その謦咳を聞くこともなく亡くなってしまった、かのロシアの思想家ポコチン・ヤヤミギヨリヴィチの箴言を。
ミギヨリヴィチ曰く「男は考えるマツタケであり、女は感じるアワビである」。
私の思想の核心には、常にミギヨリヴィチの深淵な思想が座を占めている。
さいわい私の「心の奥底に潜む影」はビリオン・セラーとなったが、伝道師として一生を捧げる覚悟である。
なお現在は、猫の社会心理学にも私の理論を応用しようと考えている。「突然の猫ミーム」を執筆中である。
今日はこのへんで擱筆する。
Have a nice day !!
(おしまい)
本気にした人っているのかなぁ🙄。
おらんやろ、そんなヤツ。。。
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