一語の宇宙 | audit | 監査
「audit」は「監査」のこと。
語源的には、audience(聴衆)、audition(聴覚、オーディション)と同じで「聴く」という意味。
監査とは、主に上場企業の公開する会計情報に虚偽や不正、瑕疵がないことを株主などの利害関係者に保証する業務のこと。監査は、公認会計士(Certified Public Accountant)や監査法人が行う。
ときおり、利益を過大あるいは過小に見せかけるという粉飾決算( window dressing )が報道されるが、そのようなことのないように行うのが監査である。
しかし、不可避的に監査には矛盾があるように思われる。
というのは、公認会計士や監査法人の報酬は、自らが監査をおこなう企業から得るものだから、手心を加えようとする誘因は常にあり得るからだ。
企業側からすれば、監査が甘い公認会計士や監査法人に依頼しようという誘惑はあるだろう。また、監査人側からすれば、監査の報酬は、担当した企業から得るものだから、あまりに厳しい監査をしようとしたら、別の公認会計士や監査法人に仕事をとられる恐れがある。
お互いに高い倫理感が必要だ。
馴れ合いになる危険をはらんでいると言える。
内部統制 ( internal control )の仕組みをどう作るかも大切だろう。また、企業と公認会計士・監査法人との馴れ合いにならないような仕組み作りも大切だ。
「一語の宇宙」では、英単語をひとつ取り上げてエッセイを書きます。
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記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします