短編小説 | 今日はどこへ行きましょうか？

　若い男の子と女の子が付き合い始めて最初に一緒に出掛けるとき、海を選ぶ理由は何だろう？
　テーマパークや普通に映画だの買い物に行くカップルも多いだろうけれども、山と海だとしたら、海を選ぶほうが多いような気がする。
　今、ぼくは、それほどとりたてて可愛いというほどではないが、なんとなく気になっている、ちょっとだけ太った女の子に、今度どこへ行こうか、と問いかけてみた。

👨「あのぅ、山と海だったら、どっちへ行ってみたい？」

👩「それは、できれば海がいいかな。泳ぐわけではないんでしょ？」

👨「うん、まぁ。でも、別に泳いだっていいんだけど」

👩「泳ぐと日に焼けるし、水着になるのは嫌だし」

👨「なんで？」

👩「何でって、それは体のラインを見られるのがいやというか、あまり可愛い水着も持っていないし」

👨「別に気にしなくていいのに」

👩「でも、お尻とかおっぱいとか、やっぱり気になるでしょう」

👨「そう言われれば、そうだけど」

👩「んーとね。そういうときは、君の水着姿が見たいとか言えばいいんじゃない？」

👨「うん、見たい。君の胸元が見たい。じゃあ、やっぱり海に行こう」

👩「変態！泳ぐのはやめましょうよ」

👨「じゃあ、山に行きましょうか？」

👩「何でそうなるのかなぁ？海辺を歩くだけでいいんじゃない？」

👨「それで、楽しい？」

👩「誰といっしょに歩くかに依る」

👨「ですよね～」

👩「うざい👂️💥」

おしまい

💗フィクションです💗