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祝辞 | 成人する君へ

 ここに集いし皆様にとって、成人を迎えることは初めてのことでありましょう。今、私の成人式を振り返ると、過去の出来事になっておりますが。。。

 古来より、「はたち」という年齢でいられるのは、長い人生の中において、せいぜいのところ、1年間であると定められております。1年とは、うるう年を除けば365日しかありません。これから生きつづけていくならば、やがて還暦を迎えることになりましょう。60歳でいられるのも、1年間ということに変わりありませんが、はたちの1年間とは、おそらく大きく異なるものです。
 どの1年をとってみても特別なものではありますが、成人式の日からみれば還暦は未来に属する出来事ですが、還暦から成人式を見ると、過去の出来事として思い出すよりほかありません。

 過去の出来事は変えることはできませんが、「未来」とは「未だ来ていない」ことを意味するものであります。未来はあなたの意思により、変えられる余地があります。いったん過去の出来事になると、未来の出来事に変換することはできない。これは普遍の真理でありましょう。
 私と出会えば、出会わなかった人生とは、多少なりとも違った人生になります。充実した日々を送られることを願ってやみません。


こいずみしんじろう


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#祝辞
#フィクション

 

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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします