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一語の宇宙 | 3単現の -eth
シェイクスピア前後あたりのちょっと古い時代の英語を読んでいると、3単現の「-eth」という形を見かける。
・thinketh (現代のthinksに相当)
・goeth (現代のgoesに相当)
・saith* (現代のsaysに相当)
*発音は [セス] または [セイス]
・hath* (現代のhasに相当)
*発音は [ハス]
リーダーズ英和辞典(研究社)で「-eth」をひくと、「エス」(「エ」は曖昧母音)あるいは「イス」[ iθ ]と発音するらしい。
一般的によく使われるのは「現代英語」だし、非ネイティブ・スピーカーならば、いま現在使われている英語を使って読み書き出来ればよい、と思っている。
けれども、現代日本語を話しているときにだって、「あるまじき」「いわずもがな」「~する(こと)なかれ!」「汝」(なんじ)のような言葉は聞くことがあるだろう。日常会話の中にも登場しうる古語は学んでおいたほうがよい。
「thou art ~」(汝~なり)
「thou canst」(汝~能ふ[あたふ]、汝~能く[よく]~す)、
thou, thy, thee, thine, thyself くらいは、
英語学の研究者じゃなくても、常識として知っておいたほうがいいかな、と思っています。
現代英語でもけっこう見かけますし、18~19世紀の文学・思想書には頻出する表現ですから。
こんなことを思ったのは、(日本語の)民法や刑法、古い判例を読むときに、漢文の基礎知識が不可欠だなと感じたことがあるからです。
「一語の宇宙」では、英単語を1つ取り上げてエッセイを書きます。こちらのマガジン(↓)に収録していきます。
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