数学 | 数式がなくても手書きで微分できる!
この記事では、数式がわからない曲線を微分することを考える。微分の深い意味はさておき、手書きによる微分なら小学生でもできる(と言ったら小学生には大変失礼だが)!!
そもそも微分とは何だったか?
二次関数 y=X^2 をXで微分すると、
y=2Xになる。
X=1を代入すればy=2になるが
これは点(1,1)における接線の傾きが2になること表している。
X=2を代入すればy=4になるが
これは点(2, 4)における接線の傾きが4になることを表している。
微分とは、接線の傾きを求めることにほかならない。
そもそも傾きとは何か?
「傾き」は、「変化の割合」ともいう。
中学生の一次関数で学ぶ。
変化の割合=(yの増加量)÷(Xの増加量)
傾きが右上がりのとき、
変化の割合は正の数になり
傾きが右下がりのとき、
変化の割合は負の数になる。
右上がりのグラフ
右下がりのグラフ
手書きで微分してみよう
次の手順で「手書き微分」すれば、
数式が与えられていなくても、
そのグラフの概形を知ることができる。
まずは1番簡単なy=x を手書き微分してみよう!
y = x を微分すれば、
y' = 1 になる。
どこの点を調べても、傾きは「1」だから当然と言えば当然だが。
グラフは次のようになる。
ここまでは教科書通り。
では、手書きの微分に入ります。
傾きは「変化の割合」と同じ。
変化の割合=(yの増加量)÷(Xの増加量)
だから、
Xの増加量=1 ならば、
「yの増加量=変化の割合」 になる。
だから、グラフを次のように
X軸の目盛りの幅を「1」として、
そこに書きこんだ長方形を下にストンと落とせば、大雑把な微分した関数のグラフになる。
こんな感じ(↓)。
二次関数の場合
二次関数 y=X^2 は微分すると
y'= 2Xになる。
手書きで大雑把に微分すると、次のような感じになる。
X軸の目盛りを「1」に統一して、
長方形(青い長方形)を書く。
そしてその青い長方形をX軸にストンと落とす。
落とした後が紫の長方形。
ちょっとみにくいが、一次関数っぽいグラフになる。
数式がないときの大雑把な微分の仕方
右方向に1動いたとき上に動けばそのままX軸に長方形を落とし、
下に動いた場合は、X軸の下側に長方形をくっつけると、
大まかではあるが微分のグラフが書ける。