詩 | 君の2つの乳房を讃美するのに各々200年はかけてもいい
これは、「含羞む恋人へ」(To His Coy Mistress)という、アンドルー・マーヴェル(Andrew Marvell、1621-78)という詩人の詩の一節である。
平井正穂(編)「イギリス名詩選」(岩波文庫)に収められている。
同箇所の翻訳は以下の通り。
praiseとgazeは [ eiz ]、
breastとrestは [ est ]、
partとheartは [ a:rt ]というように韻を踏んでいる。
表現の仕方が面白いと思ったから引用してみた。
最近暑くて、好んで英詩のような短い作品を読んでいる。
詩は意味だけでなく、音を楽しむものだが、それ以上の意味を持っているかもしれない。
韻を踏むということが、いつからあるのか知らないが、未知の古代の言語の音は、当然のことながら、録音されているわけでない。
詩というものは、当時の人がどのような発音をしていたのかを探る手がかりになりそうだ。そういう意味で、詩には、実用性がある。
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