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詩 | 終わりばかりを先取って...

音楽を聴きながら書いた詩なので
流しながらお読み頂ければ幸いです。


詩 | 終わりばかりを先取って…

まだ16歳だと思っていたら
あっという間に大学生になり
成人式をむかえた

10代のころ
25歳を過ぎたら
オバサンだと思っていたけど
気がつけば三十路の女になっていた

還暦なんてまだまだ先のこと
な~んて思っていたら
いつの間にか半世紀も生きていた

まだ人生前半戦だと思っていたら
ゲーム終了の
ホイッスルが鳴るのはもうすぐだ

いつも今という瞬間を忘れて
先へ先へと遠い先を見つめて
気がつけば既にたどり着いていた

もう人生の残りが少なくなり
先が見通せてしまうと
今度は振り返って
遠い過去に思いを馳せている

いつも今という瞬間を忘れて
得たものはなにかあっただろうか?


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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします