昔話 | ゲッソリーヌ
むか~し、むかしあるところに、おじいさん👴とおばあさん👵が住んでいました。
ふたりは、とても仲がよかったのですが、山奥に住んでいたので、近くには、パチンコ屋も、ゲームセンターも、バー🍸️も、おとなのお店も、なにも気晴らしをする施設がありませんでした。
そういうわけで、ふたりは来る日も来る日も、丑三つ時まで、愛しあっていました。それが二人の唯一の娯楽だったのです
ふたりは貧乏💸で、食べるものを買うお金は、雀の涙ほどしか持っていませんでした。しかし、愛💝があれば生きていけると、かたく信じていました。
けれども、食べるものも食べず、夜は一生懸命だったので、次第におじいさんは立たなくなり、おばあさんはどんどん痩せていってしまいました。
そして、いくら愛があっても、お互いの見た目に満足できなくなってしまいました。
そんなある日、おばあさんは、おじいさんに思わぬことを口走ってしまいました。
👵「あなたのアソコはしゃがんだままですね」
おじいさんはそれに答えて言いました。
👴「そういうお前は痩せちまって、『ゲッソリーヌ』じゃな」
おばあさんは、笑いながらこたえました。
👵「お忘れですか?私の前はカトリーヌですよ」
👴「わしはそこまでボケておらんよ、カトリーヌ😊。そういうお前はわしの名前を覚えているかい?」
👵「もちろんですよ、ピエールさん😊」
👴「おお、わしをまだピエールと呼んでくれるのかい、カトリーヌよ」
👵「私が立たせてあげますよ、ピエールさん🌸」
ふたりはまったくボケていませんでした。そして、外見ではなく、お互いの内面の魅力を再確認したのでした。その日の夜も、丑三つ時までふたりが愛し合ったことは言うまでもありません。
めでたし、めでたし😄。
⚠️フランス民話「ピエールとカトリーヌ」を参考に再構成しました😄。