夏、じんわり

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画像2 夏、じんわり。暑い暑い言ってないで、汗がひとつひとつの毛穴から滲み出てくる感覚を研ぎ澄ましなよ。エネルギー値の高い青空に飛行機雲が走ってクラクラしたら、外に溶けていく証拠。さみしくない。自転車のサドルの焼け付く黒を思い出して、目の奥では暗い室内のドアを開けた残光が発熱する。夏を嫌うな、夏を崇拝するな。ひとつひとつの毛穴から吹きこぼれるわたし。もう少しで全部乾いて、少しさみしい。

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