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#ポエム

影絵

パジャマの裾に砂糖菓子くるんだ あたたかい巣の中で分けよう 今日はどうだった? 囁き声が…

ピカ炉
5年前
6

なぞる

ひとつの詩に触れ 言葉をなぞる、 正中線を指で引きあうような、夜をいくつか やわらかい花の…

ピカ炉
5年前
7

木目

夜が、夜が袋に詰めて背負い持ってきた屑たちを並べる    フローリングの床の上、生きてい…

ピカ炉
5年前
8

hkhk

毎日泣かないといけないような時期が人生に本当に必要かは知らない、大切な人であればあるほど…

ピカ炉
5年前
8

空の虹彩

コンビニから出て風が吹いて アイス入れてたビニール袋がカシャカシャ鳴いた 不思議な虹色を…

ピカ炉
5年前
6

愛のある生活ってなんだろなあ
独り言にただ笑う人がいる もう一人

ピカ炉
5年前
4

ポピー植えた日

オレンジ色のカーテン巻いて  雨粒のせたまま顔を隠した 恥ずかしがらないでポピー ちょっときいてくれないか 夕焼けに顔上げて歩いてきたのに あの子  目も見ないで足元に話をする そのつぼみは迷いなく空に向かうのに 実をつける前に下を向いた でも背筋は伸ばしたまま、何見てるの 雨はもう冷たくないかい 咲く意味を考えたことがあるかい その花びらの綺麗な線 君は正しい形で生きてるの ちょっときいてくれないか、恥ずかしがり屋ポピー 一枚一枚めくって覗き込ん

gelosia

ジェローシア、表現者はつよい、つよいよ 君も怒りも哀しみも、捨てないで詩に変えて だからみ…

ピカ炉
5年前
6

雨が降ること、瞬くこと

コンクリ色濃くなって しゅんとした匂い 鼻先を上に向けて吸い込んだら   ねぇ雨が降った…

ピカ炉
5年前
14

毎晩月を探す理由

2個下の彼女はわたしと同じような感受性のアンテナを持って、いつも2年前のわたしと同じ言葉で…

ピカ炉
5年前
7

一拍に駆ける

舞い上がるノートに書いてあるのは ほんとうの表面の嘘です 背中が打ちつけられる光の道は あ…

ピカ炉
5年前
4

螺旋はもうしゃべらない

寂しくもなんともない ただ青くて曖昧な空に雲が敷く二重の線路を 寂しくもなんともなく ただ…

ピカ炉
5年前
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そこにはなかった時間

空中にあくびみたいな声を洩らしながら、 まるでこちら側にもたれてくるような動作の後 不自…

ピカ炉
5年前
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真夜中の上昇気流と霊体

たったっぱらったー あなた今、実態をもって たったっぱらったー 触れられる、抱きしめられる、髪を梳く 吸いたての空気、五線譜のにおい 目じりの皴の動き照らすほんものの窓の光! 眠っても起きても わたしうわごとを言っているんじゃないか不安よ たったっぱらったー ねぇなんかきっと 千鳥足で踊ってるわたしだけ 霊体なの、わたしだけ ねぇなんかきっと もういっかい抱きしめさせて 信じられないのは、わたしだけ ※3/30の夜更かしで、さなちゃんが書いている日記のようなものの途中に、た