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【全作品解説】木村詩太 個展 『選ばれなかった曜日たち』
個展 『選ばれなかった曜日たち』の出展作品コンセプトと、各作品の解説を木村詩太さんにお聞きしました!それぞれの作品タイトルとコメントをぜひ一緒にお楽しみください♪
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ひらめきの樹
生命の樹
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生き物たちが命をもらう樹がひらめき、描きました。
この木の葉や実を食べることで、生き物たちは命を得ることができます。
当たり前のことですが、その大切さを丁寧に作品を通じて表現したいと思い制作しました。
青の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-001/#23-001
この樹が生まれたことがきっかけで「青」という名が生まれたら面白いなとひらめき、描きました。
黄の樹
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「青の樹」との連作です。
他の色の樹もこれから描きたいと思っています。
もち桜
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-005/#23-033
もちもちした桜の樹があったら面白いなと最初に思いついたのがきっかけで描きました。その樹から桜餅が取れて、ちぎって食べられたらどうなるだろうと想像し、イメージが一気に湧き仕上げました。
わたがしの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-005/#23-036
基本的なコンセプトは『もち桜』と一緒です。樹の葉の部分が綿菓子になっています。ぽこん、と取って食べられるイメージです。
綿菓子を取る人のための台座も描いています。
温もりの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-005/#23-035
この樹の絵を通じて「あったかさ」を表現しようと試みました。
ぽんっと葉の部分をちぎったらホッカイロみたいに持ち歩けるイメージです。樹の横に佇む人物もそれを手に持っています。
それを自分で使うか、人に渡すか。
絵を見た方の中で物語を膨らませてもらえたら嬉しいです。
影の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-002/#23-005
この絵は真っ黒な絵の具で描きました。
本当に真っ黒なので、原画を見たらその黒さにびっくりするかもしれません。
『影の樹』は『光の樹』と対の作品です。
『影の樹』は、昼にだけ現れる木。
昼にだけ存在する木。そんなイメージで描きました。
光の樹
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『光の樹』は、先ほど紹介した『影の樹』と対の作品です。
この樹は、夜にだけ現れます。
そんな木があったら面白いなと思い描きました。
虹の樹
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この樹は、虹自体が樹になっています。
晴れでも雨でも雪の日でも、ずっと虹の樹です。
巡りの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-001/#23-004
もし、色がぐるぐる巡る樹があるとしたら、それはどんな樹だとうと想像し、楽しみながら描きました。
珠の樹
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ビー玉のような宝石が実る樹があったら面白いなと思い描きました。
暁の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-003/#23-023
夜明けの光。その光が樹から出てたら、それは一体どんな風に見えるんだろうと思って描きました。
眠りの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-001/#23-013
この樹にいると眠たくなる。
そんなイメージで『眠りの樹』を描きました。
雨の樹
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樹から雨が降ったら一体どうなるんだろう?と思って描いた作品。
太陽の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-002/#23-009
太陽のように暑い存在、それ自体が樹になっているイメージで描いています。その周りには、光のエネルギーが強いからか、太陽の花が元気に咲いています。
鉄の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-002/#23-014
鉄の板、あるいは塊のような物質でできている樹。
この質感は結構気に入っているので、ぜひ原画を見てほしいです。
線の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-002/#23-007
線だけで樹を描いたら、どのような作品になるんだろうという好奇心で描き上げた作品。
渦の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-021
渦で出来た樹があったら、それはどんな樹だろう?と思い描きました。
三日月の樹
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三日月の形でぶら下がる樹をイメージして描きました。
泡沫の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-003/#23-020
これは別名「あわあわの樹」です。
あわあわを割った時に出る音が好きで、やりでつんつんつついているシーンを描きました。
ブランコの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-002/#23-008
ブランコをするための樹を想像しながら描きました。
花束の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-003/#23-022
花束が実る樹。人々はそれを摘んで人にプレゼントします。
皆がここで花を摘む光景も思い浮かべながら描きました。
傘の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-027
すごい大雨になった時だけ傘が開く樹。
みんな、この下で雨宿りします。
言葉の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-003/#23-026
この樹の葉っぱに、大昔の人が形や絵などの線を引いて人に渡し始めたのが、言葉の始まり…「言の葉」というワードから、そんなストーリーが思い浮かび、描きました。
人々は、葉っぱに温かい言葉だけを書きます。
この絵に書かれている言葉も、そういったワードです。ぜひ何と書かれているか、原画鑑賞を通じて想像してみてください。
花火の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-003/#23-025
花火がパンパン鳴っている樹があったらどうなるだろう?
そんな想像を膨らませて描きました。
氷の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-028
樹自体が氷になっている絵です。
横の人物は、それを砕き氷を取っています。
極光(きょっこう)の樹
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オーロラを漢字で書くと「極光 (きょっこう)」。
字の組み合わせに興味を持ち、極光の樹があるとしたらどのようなものだろう?と想像が一気に膨らみ描き上げた作品。
涼風の樹
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涼しげな風が、この樹からずっと出ています。
風自体が樹になったイメージで描いています。
灯りの樹
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電気が無かった時代に、この実をちぎって灯りとして使っていた。
そんな物語を思い浮かべながら描きました。
はじまりの樹
積み樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-001/#23-015
この樹を元に作られたおもちゃが「積み木」
最初に世界に存在したのは「積み樹」。
そんなイメージで描きました。
もくもくの樹
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雲が実る樹。
ある程度ふくらんだら、空に「ぽこん」と飛んでゆく。
この樹のことを真似たのが、空。
「もこもこしたのを出すと。人間 喜ぶんや!」と思って、空も真似して雲を作った。
それが雲の始まり
墨の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-019
真っ黒な墨の樹。
この樹を絞って作られたのが「墨」というイメージで描いた。
歯車の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-031
いろんな機械のパーツが実る樹。
それを収穫して人間はいろんな機械を作り始めた…。
そんな物語を想像しながら、時計の針を収穫するワンシーンを絵にしました。
並雲道
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-004/#23-032
樹がたくさん並んでいる道「並木道」。
もし、並んでいる樹が「雲の樹」だったら、お散歩がもっと気持ち良くなるだろうな、と考えて描いた作品です。
うみの樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-005/#23-034
「海」と「産み」をかけた作品です。
あえて平仮名のタイトルにしました。
海を生命の始まった場所として考え、海から生命が産まれている、その躍動感を描きました。
星屑の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-006/#23-037
夜空がそのまま樹になった絵を制作しました。
自分自身「こんな形の樹があったらずっと眺めていたい」そんな特別な気持ちをこの絵に持っています。
この絵にだけ、人物の隣に友達がいます。
ちょこんと座る秘密の友達。妖精のようなイメージで描きました。
この星を支える樹
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この星を支えている樹があり、星は樹の上でぐるぐると回っているイメージで描きました。
波の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-006/#23-039
この樹は、幹以外の部分が動き続けています。
静と動を合体させたらどうなるだろうと考えて描いたのが本作『波の樹』です。
水しぶ樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-006/#23-040
この樹は名前から考えました。
ダジャレですね(笑)。
水がピシャーッと拡がる躍動感を意識して描きました。
幻の樹
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https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-006/#23-030
あるかないか分からない。
よく見れば、ある気がするけど、ない気もする。
誰にもわからない、幻の木。
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作品の着想や物語を知ることで、いっそう描かれている樹が愛おしく思えてきます。皆様は、どの樹が好きですか?
木村詩太 個展『選ばれなかった曜日たち』残すところあと1日、8月13日で終了です!
全作品、オンラインからもご案内しております。ぜひ会場とあわせてお楽しみください。
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木村詩太 個展 『選ばれなかった曜日たち』
〈会期〉
2023年8月2日(水) – 8月13日(日)
〈個展詳細〉
https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023/
〈作品購入〉
https://picaresquejpn.com/kimura_u-ta_solo_exhibition_2023-001/
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木村詩太プロフィール
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木村 詩太(きむら うーた)
1987年福岡県生まれ、福岡県北九州市在住。
詩人・画家
“詩や言葉”の創作を続けたのち、非言語的な“絵”という表現の中に言葉以上に想いを込められる可能性を感じ、絵を描き始める。
10年以上詩や言葉と向き合ってきた詩太の描く絵は、詩的で物語の1ページのよう。
鑑賞者が想像を膨らませられるように余白を残す構図と柔らかな色彩が特徴。
また、絵に添える詩は絵の世界を深め、絵は詩の世界をさらに広げる。
創作のコンセプト《絵と詩をえがいて穏やかな時間を作る。》には
「ただ作品を作るのではなく、作品と対峙した人のそばに流れる穏やかな時間を作りたい。」という想いが込められている。
◇展示、受賞、掲載歴など
▼展示歴
2023「春風に樹々は笑う」(福岡城潮見櫓、福岡)
「7days展」(ピカレスクギャラリー、東京)
「ひとときの余白」(サンメッセ鳥栖/佐賀)
2022「ひとときの余白」(北九州市立小倉城庭園、黒崎ひびしんホール、福岡城潮見櫓/福岡)
2021「beautiful world traveler」(Bouton・ワンネスコーヒーブリュワーズ/福岡)
2020「一つの月と十二人の旅人」(cafe&bar MAKES MOON/福岡)
「青と白の間。」(オンライン個展)
「たゆたう旅人の日記 in福岡」(小倉城/福岡)
「たゆたう旅人の日記 in大分」(中津市歴史博物館/大分)
「詩ルエット〜生きるのとなり」(北九州市立小倉城庭園/福岡)
2019「you are you」(フレスポ鳥栖/佐賀)
「傘in京都」(神足ふれあい町家/京都)
「傘in東京」(キチジョウジギャラリー/東京)
「傘in福岡」(小倉城/福岡)
2018「小さな一つと大きな一会」(小倉駅JAM広場/福岡)
「栞」(鞍手町歴史民俗博物館/福岡)
2017「詩ルエット」(北九州市立小倉城庭園/福岡)
2016「明日のための京のうた」(神足ふれあい町家/京都)
2015「今」(ザ・モール小倉/福岡)
2014「scene」(ゆうゆう壱番館/福岡)
▼掲載歴
2022 - 月刊DAY 作品連載
他、毎日新聞、西日本新聞、読売新聞、小倉経済新聞など
◇詩太 公式SNS
Twitter https://twitter.com/poet_uta
Instagram https://www.instagram.com/poet.uta/
Homepage https://poet-uta.com/
note https://note.mu/u_ta
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