呟かなかった「つぶやき」を供養する②

まさかの続編です。
いえ、まさか、じゃないですね。
前回は削除した「つぶやき」に対する補足が長過ぎて、まさかも何も、途中で切り上げたのでした。

つぶやこうと思ったけど、やっぱりやめて、削除しようと思ったけど、何となくプレビュー画面をスクショしておいたもの、それらをやっぱりコメントを添えて投稿してみる、というアホな企画です。

一応、前回のリンクを貼っておきます。


 これは、数ヶ月前のことですけど、実際に私がやられまして、その際に呟こうとしたものです。
 ある作品に対して、そういうコメントをいただいたのですけど、内輪受けの流れから即興的に書いた作品なので、当事者と見ていた人に笑ってもらえれば、と思っていました。
 また、全く分からない人も、コメント欄で察しがつくでしょうし、仲良くしてくださっている方は、ニヤニヤしながらスルーしてくれるでしょう。
 一昔前、とんねるずさんがよくやっていた番組スタッフのモノマネが典型的で、視聴者はその方のことは知らないのに、現場のウケ方から似ているんだろうなぁと予測出来、そこから想像が膨らみ、普段のコントなどからのヒントも繋がり、笑いが生まれるのです。
 実際、私の「楽屋オチ」のネタも、ほとんどの方はそうやってやり過ごしてくださったのでしょうけど、そんな中、「意味が分からない」とややキレ気味とも取れる口調で、わざわざコメントを残した方がいました。
 えぇ、普段からほぼ関わりのない人が、前後の脈略もなく、たまたまそこだけポッと出てきて読まれても、全く意味が分からないと思います。漫才でもコントでも、「楽屋オチ」とはそういうネタなのですから。
 逆に、普段から仲良くやり取りしている方なら、流れを把握していなくても「また変なことやってますね!」って受け流したり、場合によっては空気感をニヤついてくださるでしょう。そういうネタですから。
 なのに、大して交友のない人が、突然出てきて吐き捨てるような言い方はないでしょう。ただただ「どっか行け!」と思いました。



 コレも↑と同じ方にやられました。
 言葉足らずという現象は、突き詰めると配慮や気遣いの欠落から生まれると思うのです。そして、もっと言えば、知性も欠如しているから。
 だって、こんな言い方したら失礼にならないか? なんてことは、普通の知性を持つ人なら誰しもが考えることだし、それを考えない人は、やはり知性に問題があると思うのです。
 また、もし考えた上でそのラインが極端にズレて見えているのなら、これまた感性だけの問題ではないことは明らかだと思うのです。
 つまり、アホ。
 え? 言い過ぎ?
 違うの、そういう意味じゃないのです。
 言葉足らずですみません。



 コレは仕事の話です。ピアノのご購入を検討されている、という方から相談を受けたのですが……どうも怪しい雲行きでして。何でも、今住んでいるマンションにピアノを置きたいけど、近隣への音漏れのクレームが怖い、と言うのも、ご近所さんと上手くいっていないから、という話でした。
 なので、調律師に「大丈夫」と言わせたいみたいです。それが何の防音対策になるのか不明ですが……多分、もし音の苦情が出た時に「一般的には問題のないレベルだと予め専門家に確認済みです!」などと反論し、「文句があるなら専門家に言え」と責任転嫁する為の準備なのでしょう。
 若しくは、私に対して、「大丈夫って言いましたよね? なのにクレーム出たじゃないですか。責任取ってくれ」と言う為の布石ですね。そういう下心が見え見えだったのです。
 要するに、現実と向き合えず、現実逃避しながら、理想は追求したいのでしょう。昔から業界でよく言われているのですが、一番の防音対策はご近所付き合いなのです。そこを蔑ろにしていては、どんな対策をしても必ずトラブルに繋がるでしょう。
 小さな壁の薄いマンションで、ご近所付き合いの悪い人は、ピアノを所有することは諦めるべきです。どうしても欲しいなら引越しをするしかないし、それが無理なら、消音機能付きにするか、電子ピアノにするか、防音室を設置するか、ご近所さんと良好な関係を築き、頭を下げて回るしかありません。
 残念ながら、私は絶対にそんな言質は与えませんし、そもそも音響学の専門家ではありません。



 これは、他サイト(文芸投稿サイト)で実際にあった話です。投稿されている作品の質や投稿者の実力はとても高く、私好みの作品が多いサイトでしたが、残念ながらそれほどコメントの往来は盛んでないサイトでして、その為、誰が誰に出したコメントであれ、すべて一括して一覧表示される仕様になっていました。
 おそらくですが、サイト全体でも、一日に多くて10〜20通ぐらい(すごく多く見積もって、です)、少ない日はホント数件(サイト全体で、です!)しか、コメントの入らないサイトなのです。
 私はお気に入り登録している作者の新着(通知がきます)やランキングと共に、よくコメント一覧を参考に読んでみたい作品を探していたのですが……
 ある日のことです。普段からやり取りさせていただいており、作品も好んで読ませていただいている作家さんの新作に、ある方がコメントを書いていました。そのコメントの冒頭の単語が、ショートショートのまさかのオチだったのです。
 その作品は、「実は◯◯をしようとしていた」というオチの作品で、◯◯を想起させないようにミスリードを誘う文面で進めており、最後の最後で「◯◯だったんだ!」と種明かしされる叙述もので、星新一風の秀逸な掌編でした。
 つまり、◯◯というワードは最後まで出していないどころか、それを途中でいかに読者に悟られないようにするかが大切なお話なのです。なのに、全体に公開されているコメント機能の冒頭に「◯◯は……」と書いちゃったのです。
 悪意ならまだしも(良くはないけど)全くの無分別というのか、何の悪気もない感じだったので、単にデリカシーのない人認定を下すしかありません。
 ただただ、オチを知らずに読みたかったなぁと思いました。


す、すみません、もう一回分ぐらいありそうななさそうな……