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櫟 茉莉花
2023年11月3日 08:20
もしも、一滴一滴の雨に生命が宿っていたら…… 私は、そんな空想をします。 ※一滴の雨が、空から舞い降りています。 彼は考えます。 「僕は、まだ生まれたばかりなのに、落下するしか出来ることがないんだ……この先、一体どうなるのだろう?」 「何故、僕は生まれたの? どうして、生きないといけないの? 死ぬことは出来ないの?」「生きるってどういうこと? 死ぬってことは?」 一滴の雨に
2023年3月5日 08:32
(本作は977文字、読了におよそ2〜3分ほどいただきます) 愛する我が子を亡くした悲しみは、計り知れないものだ。現実に直面出来ず、途方に暮れるだろう。 それは、私達夫婦も例にもれなかった。妻は、突然の悲劇を直視出来ず、現実から逃避し続け、やがて精神に異常をきたした。すると、愛娘が肌身離さずに可愛がっていた人形に目を向け、空想が織りなす危険な解決へと収束した。しかし、そのベクトルは、とても脆く