自分の中に耳を持つ
ソルフェージュ力って、ただ楽譜が読めればいいというものではありません。文学作品を読むために文字が読めるのとは違い、音楽は音の芸術、鳴っている音が聴けることが大切になります。
そして自分の外で鳴っている音が聴けるだけではなく、自分の中に耳を持つとさらに強くなります。この力は一朝一夕につくものではなく、長い時間をかけて外の音を聴く力を鍛えることで、身についていきます。
こうした内なる耳を育てるのが、フォルマシオン・ミュジカルの教育です。
と書くと難しいものと思われてしまいますが、幼児の遊びの延長で誰にでもできるアクティビティから始まり、音楽をある程度勉強した人なら誰でも知っていることを積み重ねていくことでできるようになります。
昨日の次男の話も、4歳からエヴェイユ・ミュジカルで鍛えた耳でなせる技なのです。コンセルヴァトワールは早くて4歳、大抵は5歳からエヴェイユ・ミュジカルで「耳を育てる」学習をして、その先にフォルマシオン・ミュジカルがあります。
フォルマシオン・ミュジカルも聴くことをたくさんしますが、エヴェイユの時期は歌うことと聴くことで1時間の授業が終わっています。聴くといってもただ音楽を聴くのではありません。音に対して、楽音に対して集中させるような工夫に満ちています。
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