CDとSACD、レコードとラッカー盤(マスター盤)の聴き比べ
先日、友人に誘われて、CDとSACD(スーパーオーディオCDの略。従来のCDよりも多くの情報を収録できる次世代CD)や、レコードの音を聴き比べる会に参加しました。来年、CDとレコードを作るにあたって、音のことを知りたい熱が高まっていたところでしたので、ちょうどいいタイミングでした♪
今回の聴き比べの素材は、今年SACDを発売されたジャズボーカリスト・情家みえさんのCD、SACDと、レコードです。
こちらは、オーディオ評論家の麻倉怜士氏と潮晴男氏がプロデュースされ、音に拘り抜いて作られたものですが、昨日は両氏の解説のもと、情家みえさんの収録秘話なども交えながら、楽しく会が進行しました。
まず初めの聴き比べは、普通のCDとSACDです。こちらは、かなり違いました。やはりSACDは情報量が多いので、表現力が豊かですね。それから、SACDの盤面の色(デザイン)が、①赤、②緑地の上に白、③白地の上に緑、と3種類ある中での聴き比べ。驚くことに、盤面の色やデザインによって、音が変わるのですね!こちら3種類を作られて、一番好みの音を選んだという拘りぶり!!
そこから先は、オーディオアクセサリ部分で、ケーブルによって音がどう違うかの聴き比べ。こちらは差が大きくて、ビックリしました!専門の方の説明によると、ケーブルの中の銅の純度によるのだとか。雑味のない銅は、こんなにも音楽を生き生きさせてくれるのですね♪
そして、いよいよ興味のあったレコードの登場です。こちらは、普通のレコードとラッカー盤(アナログレコードを最初に作成する際の原盤)との聴き比べ。まずはレコードですが、やはり音に丸みがあり、全体にまとまりがあって落ち着く感じがしました。そしてラッカー盤ですが、これは聴けば聴くほど劣化する(削れる)らしく、30回ほどしか聴けないのだとか!盤面のラッカーという塗料が柔らかいらしいのです。その貴重な1回を聴かせていただいたわけですが、なんとも優しくて素敵な音色で、感激しました。
あとは、スピーカーによる違いを聴き比べたり、パソコンからデータを飛ばしたものを聴いたり・・。微妙に音が違うことによって、受ける印象や音楽の楽しさが変わるのが、面白いですね。会の終わりには、麻倉氏、潮氏とお話させていただきましたが、来年レコードも作ることをお話すると、「いいじゃないですか!やっぱりレコードが音質は最高です!」と言っていただけて、レコード制作が益々楽しみになりました。それにしても、何度も聴かせていただいた情家みえさんやメンバーの方々の演奏の素晴らしかったこと!私もいいCDとレコードを作りたい!!と、気持ちの高まる一日となりました♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?