人間軽蔑と傲慢について

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、哲学者 ヒルティの教えをもとに、
「人間軽蔑と傲慢について」を紹介します。

私たちは、日々、誰かを軽蔑し、自分を蔑み、他者に向き合うときに、
傲慢になっていたりするものですよね。

無意識にそうなってしまうことも多々ありますから、
意識をしっかりと向けておかないと、調整が難しいものです。

ヒルティからみれば、私たちの世界は、
「嘘」に塗れていると言います。

軽蔑や傲慢が生じる際には、嘘もよくついてまわることでしょう。
そして、その頻度は決して少なくなく、嘘が多い世の中と言えます。

真実を語ることの方が難しいことであるとも、ヒルティは説きます。

この状況では、自分が正しいと思っていることを言えない。
社会や学校にうまく適応していくには、多少の嘘や同調も必要だと。

自分に都合が良ければ、それが嘘であると知っていても、
信じるのが人間なのです。

私たちは、嘘と真実を見分ける力を磨く必要があるのです。

それが時に、自分にとって望ましくない事柄であったとしても、
真実を受け入れる精神の強さを持たねばならないのです。

・思考を他人に委ねてはならない

・自分の頭で考え、自分の意見を持つこと

現代を生きる私たちは、みんなと同じ選択や行動が安全であると考えます。
これは、大衆社会の大きな特徴です。

しかし、みんなが同じ選択をしているからという基準ではなく、
自分はこのように考えたから、このような決断と行動をしているという姿勢こそ、嘘に塗れた世界からの脱出の一歩目と言えるでしょう。

生き方は人それぞれですから、ヒルティの教えが正しい、
このように生きましょうということではありませんが、

今の自分を省みて、自分の決断や行動を他者に委ね過ぎていないだろうか?
自分の人生を生きれているだろうか?

と確認するきっかけにしていただけますと幸いです。

もう一つ、ヒルティが教えてくれていることがあります。

それは、「何事も気にし過ぎは危険である」ということ。

他者を気にし過ぎたり、病気を気にし過ぎたりしないようにしましょう。

・健康は善いものであるが、最高の善ではない

というヒルティの教えを最後に伝えておきたいともいます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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