祖父
うちの祖父は認知症です。
最近特に激しく、すこしでも暇があると「家に帰る」とでかけてしまいます。
去年の冬に、初任者研修を受けたので、ぼんやりと認知症ってこんなもの、と思っていた事が、実際に目の前で、、、名前を忘れられたり、それも名前だけなのか、私自身が違う人に見えているのか、それさえもわからない状態で、面白い半分、悲しい半分ってところです。
ここ1週間は日に3回程、帰ると言って出掛けようとするものですから、主だって介護をしている母も参ってしまっている状態です。
私自身も、時間に余裕があり、き合えるならなるべく一緒に歩いて、近くのスーパーへ行ったりしてみるのですが、それも夜間になるとなかったことに。そして「このお店はワシを閉じ込めておる!」と息巻いて出かけます。
なにかの施設だと思っているようです。
今日も0時頃に「こんなとこ居られん!もう帰らないかん!」と外出。もう夜も遅いので、朝までここで休んでいってはいかがですか?と止めても無駄だったので後ろから見守り、大きな道路を渡ろうとしていたところをさも通行人のように声をかけて、もう夜遅くて電車がないことを伝えて、家まで誘導して、、、といった感じでした。
毎度新鮮に「あんたはこの辺の人か?」「家はこの近くか?」と聞かれるのですが、きっとおじいちゃんは他の知らない人にもこんな感じなんだろうなーって思うと、他な人にはこんな感じなのかな、というのが体験できて面白いです。
基本的には優しい人ですので、デイサービスやショートステイに行っても人気者らしく、「行ったらみんなが寄ってくるんや〜」と嬉しそうに話しています。
そこで、徘徊(と言うとなんだか仰々しいのですが)探知GPSというのがあるのでうちにも導入しようと、業者さんと契約を結んだ様ですが、GPS端末とドアセンサーがセットで介護保険が使える、でもGPSをドアセンサーに付けていないと通知がいかない、その一つしかないGPSを靴に着ける事で居場所がわかる、とか言うよくわからない説明で、母本人もわかっておらず、明日解約の申し出をしようと思っているところです。
靴にGPSをつけていないと外出したときに居場所がわからない、なのに玄関ドアが開いたかどうか確認するにはそのGPSをドアセンサーに付けて置かなければならない、でもGPSは一つしかレンタルできない。と、まぁ難儀なシステムで。
なかなか福祉用具も難しいですね。
つらつらと思い立ったことを書いてしまいましたが、そろそろ寝ないと。
明日も外出に付き合うつもりなので、、、
怪我なく健康で居てくれたら、一番ですね。おやすみなさい。