
ソーシャルキャピタルを実践しよう! 在宅医療の現場から広げるつながりの力。

こんにちは。HAMTライターのてっちゃんこと白石です。
今回は「訪問だからこそ求められる知識と視点」についてお伝えしたいと思います。
在宅医療の現場では、患者さん一人ひとりの生活に寄り添いながら、その人らしい暮らしを支えていくことが何よりも大切ですよね。
でも、私たち鍼灸師が提供する治療は「施術」だけではなく、患者さんが安心して暮らしていくための環境づくりも含まれています。
患者さんが安心して暮らしていくためには、家族、地域の人々、他職種の専門家たちとのつながりが欠かせません。
この「人と人のつながり」こそが、いま注目されている『ソーシャルキャピタル(社会関係資本)』の考え方です。
言葉だけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は私たち在宅医療の鍼灸師が普段の仕事の中で、すでに実践していることも多いんです。
今回は、そのソーシャルキャピタルをどう意識して、どう広げていけばよいのか、お伝えしたていきたいと思います。
1.患者さんの生活を支える「つながり」の力
在宅での施術やケアをしていると、患者さんご本人だけでなく、ご家族や周囲の人々との関係性の中で支えられていることに気づきますよね。
例えば、一人暮らしの高齢の患者さんが「最近あまり食べられないんです」と相談してくれたとき、鍼灸師としては「鍼灸治療」という手段で解決しようと考えがちではないでしょうか。
「食欲が低下しているのか。では食欲を増進するための治療を行おう!」
私自身も、ついついこういった思考になりがちです。
ただ、こういったとき、私たち鍼灸師ができるのは施術だけではありませんよね。
もし、この担当患者さんが普段利用しているデイサービスの職員や訪問看護師と情報を共有できたらどうでしょうか?
デイサービスでの食事の様子を確認してもらい、訪問看護のスタッフが栄養管理のアドバイスをすることで、より具体的な支援につなげられるかもしれません。
これがまさに、ソーシャルキャピタルを活かした在宅ケアです。
ただし、これは単なる情報共有ではなく、「誰がこの人を支えているのか?」を意識して、そのネットワークを強化することが大切なんです。
2.そもそもソーシャルキャピタルってなに?

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