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すくみ足って何?患者さんの歩行を支えるために知っておきたいこと

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みなさん、すくみ足という言葉を聞いたことがありますか?
「すくみ足」とは、パーキンソン病の方によく見られる症状の一つで、歩き始めや方向転換のときに足が地面に「張り付いてしまった」ように感じて動かなくなる現象です。
「あれ?歩けない」「足が前に出ない」――患者さんの言葉からも、すくみ足がいかに困惑を招き、日常生活に影響を与えているかが分かりますね。

では、なぜすくみ足が起こるのか、そしてどう対処すればいいのか?
この記事では、すくみ足の原因や評価方法、さらにリハビリの工夫について、実際の現場で役立つ情報を詳しく掘り下げてお伝えします。

1. すくみ足が起こる理由は?


まずは、すくみ足(Freezing of Gait: FOG)のメカニズムについてお話ししますね。
パーキンソン病の患者さんの脳では、運動の制御を担う「基底核」という部分が十分に働かなくなっています。その為、歩き始めたり、方向を変えたりといった「動作の切り替え」がうまくいかなくなるんです。

特に問題となるのが、歩行に必要なリズムを脳がうまく生成できないことです。健常な方であれば、歩くときには自然と「右、左、右、左」というテンポが作られますが、すくみ足がある方はこのテンポが乱れやすくなります。その結果、脳が「次の一歩をどう踏み出すべきか」を迷ってしまい、足が止まってしまうんですね。

さらに、狭い廊下やドアの出入り口、床の模様が変わる場所などでは、視覚情報が混乱の引き金になることもあります。患者さんが「特定の場所で足がすくむ」と訴える場合、こういった環境の影響を考える必要がありますね。

2. どうやってすくみ足を見つける?評価のコツ

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