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鍼灸師がパーキンソン病に関わる上で必要な基礎知識〜制度や有病数について〜

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こんにちは。HAMTライターのてっちゃんこと白石です。前回から始まった「パーキンソン病」シリーズ。
前回はパーキンソン病の基礎知識を中心にお伝えしましたが、今回も引き続き臨床につながる基礎的なお話をしていければと思います。

また、セミナーも開催するのでぜひご参加お待ちしています。

【目次】

  1. パーキンソン病は指定難病なの?

  2. パーキンソン病患者はどれくらいいるの?

  3. ヤール分類はもう少し細かくみてみよう

  4. 診断された時に病気が始まった訳ではない


1. パーキンソン病は指定難病なの?

まず、「難病」とは、厚生労働省が定める難治性の疾患であり、以下の4つの要件を含めるものを指します。

【難病に該当する4つの要件】
⑴.発病のメカニズムが明らかでない
⑵.治療法が確立されていない
⑶.希少性疾患である
⑷.長期療養を必要とする

ただし、難病の場合には医療費助成を受けることはできず、「指定難病」の認定を受けることが重要になります。
指定難病には難病に該当する要件のほか、さらに以下の2つの要件を含めるものになります。

【指定難病に該当するための2つの要件】
⑴.人口の0.1%程度以下であること
⑵.診断基準があること
※難病の要件を満たした上でさらに上記2点を含めることが必要です

ここまでの内容をまとめると以下の図になります↓

ここで疑問が出てくるのが、この「0.1%」という数字がどのくらいの患者数を想定しているのでしょうか?
(単純に国民の人口1,2億人だとすると12万人ですね)

実際のところは、0.1%『程度』という文言からもあるように結構ざっくりしてて、H26時点では0.15%未満を目安にしており、「18万人(0.142%)未満」を「0.1%程度以下」を指定難病に該当するものとしているそうです。

【指定難病に該当しない難病は助成受けられないの?】
難病に関しては、指定難病に該当していない場合にも医療費の支援が全く受けられないわけではなく、自治体によって障害者手帳など独自の助成制度を設けている場合があります。
指定難病に該当しない場合でも、もし地域の保健所に相談することで他の支援制度が利用できる可能性があるので、担当する患者さんが該当するものがあるか確認してみましょう。


2. パーキンソン病患者はどれくらいいるの?

では、さきほど解説したように指定難病の基準である「18万人未満」に対しパーキンソン病の有病数はどの程度なのかみてみましょう。

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