【第4回】すべての子どもたちに身に付けたい4つの身体能力とは?
【すべての子どもたちに身に付けたい4つの身体能力とは?】
U-12専属プロフィジカルコーチ鎌田氏が、前回は【小学2年生(8歳)までに身に付けたい3つの動き】について、コラムを掲載しました。今回はすべての子どもたちを対象に、身につけてもらいたい4つの身体能力についてお伝えしていきます。 【すべての子どもたちに身に付けるべき4つの身体能力?】を簡単な例を挙げながら、お伝えしていきます。
日本サッカー協会から【2015 日本代表 強化指針】の発表がありました。原点回帰の中には、『球際の戦い、フィジカルコンタクトで勝つこと』が挙げられています。世界基準の中には、一番目に『フィジカルのさらなる向上』が挙げられ、『フィジカル』がさらに注目を浴びてきています。
身体能力とは、筋力、筋持久力、瞬発力、心肺持久力、敏捷性、平衡性、柔軟性の7つの要素から成り立っております。
『この子は身体能力が高いなぁ。』というのは、これらの要素が優れていることを意味します。身体能力がストロングポイントになる子もいますし、そうでない子もいます。スポーツ指導者はこれらの力を理解し、全体の底上げをはかることが大切ですが、最も大切なのはサッカーをプレーさせることです。一番避けなくてはならないのが、小学生時代に身体能力の高かった子が、中学生になり身体能力が一緒になった途端、目立たくなってしまう現象です。この現象は回避しましょう。
それでは、【すべての子どもたちに身に付けるべき4つの身体能力とは?】を解説していきます。
https://youtu.be/aaCr_ycEVNY
【すべての子どもたちに身に付けるべき4つの身体能力とは?】
1.短時間に集中的に力を発揮する身体能力
2.持続的に力を発揮する身体能力
3.柔軟性を発揮する身体能力
4.巧みに身体を動かす身体能力
【1.短時間に集中的に力を発揮する身体能力】
7つの要素から該当する項目としては、瞬発力や筋力、敏捷性になります。例えば、走り幅跳びや高飛びなど、全身を使って、その場で高く、あるいは遠くへ跳ぶことができること。他には、ショートスプリントや短距離走など、決められた距離を全力疾走し、最高スピードを維持して走ることができることです。
【2.持続的に力を発揮する身体能力】
7つの要素から該当する項目としては、筋持久力や心肺持久力になります。例えば、おんぶダッシュや手押し車など、自分の体重と同じ程度のものを,一定時間以上支えたり,運んだりすることができること。他には、長距離走など、一定のペースで数分間以上走り続けることができることです。
【3.柔軟性を発揮する身体能力】
7つの要素から該当する項目としては、平衡性や柔軟性になります。例えば、ストレッチやバランストレーニングなど、膝を伸ばしたまま上体を一定の深さまで曲げることです。
【4.巧みに身体を動かす身体能力】
この『自分の身体を自由自在に操る力』が小学生年代で最も大切です。脳から身体への指令系統を高めるために、ライフキネティックトレーニングも有効的です。あらゆる刺激を与え、すべての子どもたちを成長させていきましょう。
U-12専属プロフィジカルコーチ
鎌田豊
【所属】
○鎌田豊公式オフィシャルサイト
○ワセダJFC代表兼監督『小学生サッカーチーム』
○国分寺キッズアカデミー『かけっこ&サッカークラス』
http://kokubunji-kidsacademy.com/
【資格】
アジアサッカー連盟公認フィットネスライセンス レベル1(アジアで初となるサッカーに特化したフィジカルコーチライセンス)
日本サッカー協会公認A級U-12コーチライセンス
日本サッカー協会公認Gk-LEVEL1コーチライセンス
中学高等学校保健体育第一種免許
スプリントコーチ