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VLOOKUPを知らない高校教員が情報の免許を取得して、フリーソフトを公開するまで(その2 初担任)

簡単に自己紹介

タイトルの通り、Excelすらまともに使えかなった新採用の理科教員が、情報の免許を取ったり、フリーソフトを作って紹介動画がYouTubeで1万回再生されるまでの経緯を綴った投稿の第二回目です。初回は以下の投稿です。

三者面談の個票を出したい!(Excelマクロとの出会い)

 初任校では、2年目から担任を持たせていただくことになりました。小学校教員養成課程出身の私にとってはとにかくウキウキの体験でした。様々な出来事がありましたが、情報化やICTに関することに絞って記録します。

 担任としての大きなイベントの一つが、夏休みの三者面談でした。地区2、3番手の進学校だったので、学習関係の保護者への情報提供は夏休みでも行いたいものです。そこで、定期テストの結果や授業の出欠を、一枚の紙にまとめて出すことにしました。以前覚えたVLOOKUPを使えば、出席番号さえ打てばいろいろな情報を引っ張ってこれるし、レーダーチャートなんかもつけちゃおうと思いました。
 しかし、お気づきの通り、印刷が大変なのです。出席番号を手で打ち替えて、40回印刷ボタンを押す必要があります。それでも、私はExcelマクロという解決策があることも知らなかったので、当然のように40人分手動で印刷しました。

 問題はここから。それを見た担任団の先生から「うちのクラスも作りたい!」と言っていただけました。でも、8クラス分の印刷はかったるいなあ…と思っていた矢先に、職場の先輩から「Excelのボタンみたいなやつ押せば一気に印刷できるあれやればいいじゃん」とアドバイスをもらえました。やり方を教えてもらったわけではありませんでしたが、「マクロ」っちゅうので色々できることや、職場内に詳しい先輩がいることも知りました。

 そこからは詳しい先輩に(勝手に)弟子入りしたつもりになって、色々教えてもらいました。とは言っても、手取り足取り教えてもらったのではなく「"個票 印刷 マクロ"で調べれば出てくるよ」とか「ユーザーフォームっちゅうやつ使えば便利みたいだよ」とか、短いアドバイスをもらっていました。

ここまでのまとめ

 前回の投稿に記載した、座席表に生徒一人一人の学習状況や振り返りを掲載するというのは、小学校ではよくやっていることです。小学校教員養成課程出身の私にとっては高校でもぜひやりたいことでした。

 今回の三者面談資料も前回の座席表も、私にとってExcel関数やマクロは「自分が作りたいものを実現する手段」でした。体系的に学ぼうと思ったことはなく、「とにかく動けばいい」の精神で、ひたすら手を動かしていました。

 偉そうに言えることではないですが、後輩などから「パソコン使えるようになりたいっす」と言われたときには、「自分の身の回りの業務で改善したいこととか、やってみたいことを見つけるのが先だと思う」と伝えています。

次回予告

 いよいよ、採用3年目「コロナ禍でオンライン授業」編に入ります。プログラミングスクールに通ったり、物理の授業で自作のセンサー教材を作ったりしはじめます。

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