![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49105778/rectangle_large_type_2_2909e17422358889b450acc07e964214.jpeg?width=1200)
脳のおはなし③ 信頼性のない記憶
家族や親しい人と昔話をしていて、過去に共有した出来事の認識の違いに驚くことは無いでしょうか?
私自身は、同じ出来事について、家族それぞれが違う部分を記憶しているということが良くあります。
記憶違いは、健康な人にも良く起こることのようです。
ある科学者の実験で、若い時に本当に起こった出来事のリストを成人に見せて、その時の記憶を語ってもらったところ、4分の1の被験者は、偽りの出来事を記憶し、その出来事の詳しい状況まで話したそうです。
この実験の結果について、実験者はこのように言っています。
「人々の記憶は彼らが経験したことの足し算だけではなく、彼らの考えたこと、言われたこと、信じていることの足し算である。」
記憶障害のように、脳機能の変化によって新しい記憶を作ることや保存することが出来なくなるケースもありますが、記憶とは、人のアイデンティティやリアリティの感覚に根ざす、複雑なものなのかもしれませんね♪