トイレ介助の仕事を上手に行うコツ

介護の仕事の中でも負担が大きいものとしてよく挙げられるのが、トイレ介助です。一般的にはトイレ介助の際の臭いなどが負担と思われているかもしれません。しかし実際には、臭いについては経験を積むうちに慣れてくることも多いようです。それよりも大変なことが、トイレ介助を行う際の無理な姿勢によって生じる腰痛です。被介護者の状態にもよりますが、足腰の弱っている被介護者を支えながら着衣を下ろし、トイレに座らせ、用が済んでからもさまざまなサポートを行うことは、介護者の腰に大きな負担をかけます。トイレ介助は一日のうちに何度も生じる行為ですから、少しでも介護者の負担を減らすことを考えないと、介護者が身体を壊してしまうことにもなりかねません。

また、介護者が腰に痛みを抱えながら無理に介護を行うことは、被介護者の精神の安定や身体の安全にとっても、あまり良いこととは言えないでしょう。では、介護者がトイレ介助における足腰の負担を減らすためには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか。他の介護においても言えることですが、一番大きなポイントは「できることは本人にやらせる」ということです。例えば、被介護者に握力が残っているようであれば手すりをしっかり掴んでいてもらう、立ち上がれるようであれば立っていてもらうなど、あくまでも被介護者の状態をみながらということになりますが、被介護者が少し頑張ればできる作業は積極的にお願いしましょう。

そうすることによって介護者の身体の負担を減らすことができますし、被介護者の筋力低下も防げます。また、トイレ介助に対して苦手意識があるなら、こちらのサイトも参考にしてみるといいでしょう。