【書店さまが選ぶ当店のイチオシ!】
『道をひらく』松下幸之助著
㈱平惣 書籍部 部長 八百原 勝さま
【取材・文】PHP研究所西部書店普及部 稲垣雄介
弊社の創業は1739年(元文4年、江戸時代の享保の改革後、将軍は徳川吉宗のころとなります。以来、徳島県内に7店舗を構え、つねに地元のお客様に良質な出版物の提供を、と心がけてまいりました。
今回ご紹介します『道をひらく』平惣オリジナルカバーの展開については、2018年の第1回目に続き、今回が2回目の取り組みとなります。最初は、徳島特産の阿波藍染を活かし、表には「女性に読んでほしい本No.1」として、「私たちは"縁あって"つながっている。」と打ち出してもらいました。おかげさまで好評を博し、同年の年間ベストにも堂々ランクイン。50年以上前から売り続けている品目でも年間ベストに入れることができるのですから、本の力もあるとはいえ、まだまだ店頭展開の可能性は無限にあると確信できました。
そこで、あらためて今回は、「木頭ゆず」のさわやかな写真を前面に使用して、地元のみなさんに『道をひらく』という名著をより身近なものに感じてもらい、併せて郷土に誇りをもっていただければと考えました。
この木頭ゆずというのは、西日本で2番目に高い山「剣山」の南麓に位置する、四国のチベットとも呼ばれる那賀町木頭地区の大自然に囲まれた村で栽培されている特産品です。カバーの折り返しに説明文を加え、裏には四国の地図を入れて場所を明示、また、本文中の感銘深い項目「道」から、「~希望をもって歩むならば必ず道はひらけてくる~」という文章の前後を載せました。それは、すべての人に読んでいただきたい文章だと思ったからです。
今回も500冊から展示スタートし、初月で100冊を販売。確かな手ごたえを感じています。弊社では、木頭村を取材した感動的な地方再生ドラマ『奇跡の村』(KADOKAWA)や木頭ゆずを使用した缶詰などの食材商品とともに複合展開も試みています。
また、NetGalley(ネットギャリー)や本の要約サイト・flier(フライヤー)さんでも、お勧めとして平惣オリジナルカバーでご紹介いただき、さらには、岡山の啓文社さんのオリジナルカバーともコラボ展示して、県外でもお互いの『道をひらく』をお客さまに紹介することができました。本来、限定された地元の方にしか目にできないオリジナルカバーを、こうやって県外、日本全国へと紹介することは、徳島出身者に喜んでいただくことはもちろんですが、意義ある展開になると確信しています。
これからも『道をひらく』だけでなく、さまざまな商材を活用して、お客様に喜んでいただき、書店店頭から地元・徳島を盛り上げる一助となれるようにしていきたいと思います。
PHPさんからは、『道をひらく』は、松下幸之助さんの思いもあって1,000万部(現在555万部)をめざしていると聞いています。弊社も協力して、ぜひ永続的に売り伸ばしていきたい商品です。