海と言葉と私の記憶。
海
それは、今までのわたしの日常には存在しないものだった。
海との心の距離が縮まったのは、今年の1月のこと。
(勝手に縮まったと思っているのだけど)
明け方、船の上から潮のにおいを身体に取り込んだとき。
心の不純物を取り除いてくれる何かが
確かにあった。
そんな海を見ていると、
わたしはとってもちっぽけな存在だなあ、と思う。
どんなに、
足掻いてもわたしはちっぽけなのだったら、
泣きたい時には心から泣いて、泣き喚いて、
笑える時にたくさん笑って、
そうやって、歩く。
そのなかで、
ふとした瞬間、すべてが溢れる。
そんな溢れだす得体の知れないものを
いとも簡単に掬う力が、
「海」にはあると思う。
いつまでも、
青くあれ。
海よ。
もう、春はすぐそこです。