ライカ0型復刻版でSLを撮る
ライカ0型が製造されたのが1923年。2023年でちょうど100歳を迎えたのだ。復刻製造時に多少の手直しはされているとはいえ、100年前の機構が今も通用するというのは感慨深い。そんな節目の年にライカ0型復刻版を手に撮影した鉄道写真を数葉を掲載する。撮影日は異なるが、どの写真もオリエンタルのISO 400で撮影したものである。
ライカ0型で近距離撮影
クランク部分へ近づいて撮影した一枚。晴れた日は絞りを絞って被写界深度を深くとれるので、こうした近距離での撮影も行いやすい。
快晴の日でも日陰では絞りを開かねばならない。こうなると近距離撮影は難しくなる。この9600の炭水車に設けられた蛇口は被写界深度内ギリギリで収まった。
屋根の下では適度に光が遮られるので、ライカ0型復刻版での撮影には好都合である。夏の昼間の屋外など、明るい環境でライカ0型復刻版で撮影すると写真中央部に白いフレアが生じる心配があるが、屋根の下ではその心配は少ない。
Leitz Anastigmatを絞り開放で使ってみた
手狭な機関室での1枚。手狭な上に子供達にも人気で、誰もいない隙をついて手早く撮影して退出する必要があった。そこで、絞りとシャッター速度(f3.5, 1/20秒だったはず。)をアテ勘で設定してから機関室に入った。この写真を撮るや否や、機関室に続く階段を子供が駆け上がってくる音がした。目測に不安が残ったまま機関室を後にしたが、首尾よく、観賞に耐える程度の誤差に収めることができていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?